**元徴用工問題で事実上の対抗措置 経済産業省は1日、日韓の信頼関係が著しく損なわれたと判断し、韓国向けの輸出管理を強化すると発表した。有機ELディスプレーに使われるフッ化ポリイミドなど3品目を対象に、4日から厳格な輸出手続きに変更する。また先端技術などの輸出規制に関する優遇制度「ホワイト国」から韓国を除外する。元徴用工問題で韓国政府に対応を促すのが狙いで、事実上の対抗措置と言える。 残る2品目はレジストとフッ化水素で、日本企業が世界シェアの大半を占める。半導体の材料などに使われるが、いずれも軍事転用が可能だ。韓国に対しては、企業が複数の製品をまとめて申請する包括輸出許可制度を採用し、手続きを簡略化していた。今後は個別に輸出許可申請を求め、審査する。 経産省によると韓国当局との対話が一定期間なされず、輸出管理の適切な運用に関して確認ができていないほか、不適切な事案も発生しているという。供給