長らく足かせとなっていたコロナ禍も、そろそろ収束の兆しが見てきたことから、企業の活動も活発化している。それに伴い、かなりの人手不足なっているが、そんな状況でも声がかからず、取り残されているのが就職氷河期世代の、非正規の人たちだ。状況を見ていく。 新卒カードを生かせなかった、就職氷河期世代の男性 40代後半の、就職氷河期世代の男性は嘆く。 「大学生の時は本当に状況が厳しくて、たくさんの企業にアタックしたものの全滅でした。その後は正社員で働くことができず、アルバイトや契約社員の立場を行ったり来たりしながら、零細企業に就職したのですが、そこがひどくて…。仕事はつまらないし、こき使われるし、もうヘトヘトです」 男性の給料は、たった18万円だという。 日本のサラリーマン(正社員、平均年齢43.5歳)の平均月収(所定内給与額)は35.36万円、年収は579万円。40代後半の場合は月収39.59万円、年