『正しく恐れ、安全に使うために』 最近、高濃度アルコール消毒液(以下、「消毒液」という。)がよく燃えるという、恐ろしい実験映像をテレビやネットで頻繁に見かけます。 消毒用アルコールには消防法で定める危険物に該当するものがあり、取扱いを誤ると、火災等を引き起こすおそれがあります。 正しく恐れ、安全に使うことが大切です。そこで、ご覧の皆様にアルコールに対する理解を深めていただくため、私たちはこんな実験をしてみました。 『濃度が高まると引火点が下がる』 この実験では、市中に出回っている消毒液のうち、一般的なアルコール濃度である60%、70%、80%の引火点をそれぞれ計測します。ちなみに引火点とは、「火種があれば火がつく最低の温度」のこと。引火点を正確な数字で知れば、危険性の程度も見えてきます。 実験のやり方は、消毒液をゆっくりと湯せんにかけ、あらかじめ浮かべておいたローソクの炎が液面に移るタイミ