大日本住友製薬と英新興企業Exscientiaは1月30日、AIを活用して創製した新薬候補化合物のフェーズ1試験(健康な成人を対象に安全性を確認するための試験)を日本で開始したと発表した。 この新薬候補(コードネーム「DSP-1181」)は強迫性障害治療薬として開発しているもの。業界平均では探索研究に4年半かかるところ、AIによって12カ月未満で完了したとしている。 英BBCによると、AIで開発した薬の臨床試験はこれが初という。 Exscientiaのアンドリュー・ホプキンスCEOはBBCに対し、「患者の診察や患者のデータ解析にAIが使われたことはこれまでにもあったが、今回は新薬開発にAIを直接使った」と語った。同氏は発表文で「AIの活用によって創製された本剤が臨床試験に入ることは、創薬における画期的な出来事であると考えている」と語った。 Exscientiaは2012年創業のオックスフォ