3月23日、日本製紙連合会の矢島進会長が記者会見をし、「トイレットペーパーやティッシュの品薄は1週間くらいで解消されるはずだ」と語った。これで市場は多少落ち着くのではないだろうか。そもそもマスクとは異なり、商品の製造が追いつかないというわけではなかった。在庫はあるにもかかわらず店頭で品切れになったその原因は、SNSで拡散したデマによる急激な「買い占め」にあるのだから。 しかし、自分はデマに振り回されて買い占めはしないと決意していても、実家に帰ったら山ほどのトイレットペーパーがある! なんてことはなかっただろうか。医療関係の記事を多く作成しているフリー編集者の安藤由美さんが、実例と共に背景を分析する。 買い占めたつもりはないのに、 実家はトイレットペーパーだらけ 先日、東京郊外に住む一人暮らしの母(76歳)からこんな電話がかかってきた。 「あなた、トイレットペーパーの在庫はあるの? なかった
![あれっ、実家も?高齢者のトイレットペーパー買い占め「善意」の背景(安藤 由美)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/d7eb665e0a39ef8ba661ef376ce43c465ba7fcf1/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F8%2F2%2F1200m%2Fimg_82316c1d8814fbd8831ee87928551792681753.png)