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ブックマーク / okemos.hatenablog.com (16)

  • トランプノミクスは改革派保守の悪の双子 - P.E.S.

    最近、翻訳はやらないのですが、ニューヨーク・タイムズの保守派コラムニスト、ロス・ドーサットのコラムを読んでたらなんか、「辛いなのだな、ジオンも」と思ったのでなんとなく訳してみた次第。 追記:訳中の「ドナークラス」とは、大口献金者、つまり共和党の金持ちスポンサー達の事です。 「トランプノミクスは改革派保守の悪の双子」 2016年8月10日 ドナルド・トランプよりずっと前から、共和党に問題がある事は明らかだった。その中心となる経済アジェンダ、つまり減税、自由貿易、規制緩和、そして巨大な連邦政府を縮小させるという約束は、自党の有権者の多くを含む多数のアメリカ人から、自分達の問題とはかけ離れていて、金持ちへ偏り過ぎているとみられていた。 この問題をなんとかしようという最後の試みがジョージ・W・ブッシュの「思いやりのある保守主義 (Compassionate Conservatism)」*1 だった

    トランプノミクスは改革派保守の悪の双子 - P.E.S.
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    neco22b 2016/08/12
  • テキサスは合衆国から脱退するか?(どうせしないけど) - P.E.S.

    史郎正宗原作の攻殻機動隊のシリーズにおいて、アメリカ合衆国は東西海岸諸州の米ロ連合、テキサスを含む南部諸州からなるアメリカ帝国、そしてその残りの地域からなるアメリカ合衆国の三つに分裂します。そもそも19世紀アメリカの南北戦争は奴隷問題をもとにした南部諸州の合衆国からの脱退による合衆国の分裂を阻止して統合を維持する為に共和党のリンカーンが戦ったものですが、南部での民主党と共和党のポジションがひっくり返った21世紀のアメリカでは、テキサス共和党が党の公約として合衆国からの脱退をあと少しで掲げていたかもしれない状態になってます。こちらの記事によると党大会で採択の討議にかけられる党の公約の一つとして、脱退のための州民投票の提案がギリギリで公約案として選ばれなかったそうです。 ja.scribd.com その代わりに採用されたのが、 内国歳入庁や、教育省や、エネルギー省や、商務省やら、アルコール・た

    テキサスは合衆国から脱退するか?(どうせしないけど) - P.E.S.
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    neco22b 2016/05/15
  • 金まみれの共和党は脱減税の夢を見れるか? - P.E.S.

    トランプの躍進についてアメリカは勿論、日でも心配する意見がありますが*1、現代アメリカの代表的なリベラル言論人の1人になっているポール・クルーグマンがニューヨーク・タイムズのコラムで心配するどころか逆にこのトランプの躍進を歓迎すべきとまで書いています。 私が思うに、トランプ氏の躍進は実は歓迎すべき事なんだ。勿論、彼は詐欺師だ。しかし彼は他の(共和党の)連中の詐欺を暴露する役割を事実上果たしてもいる。つまり、信じがたいだろうが、この狂った困難な時代においてはこれは前進の一歩なんだ。 これは勿論、アメリカリベラル派の共通見解などではありません。クルーグマンがそういう意見を述べる背景には、トランプのお陰で民主党が11月の選で勝利する可能性が高くなったことがあるでしょう。民主党はクリントンが候補になるでしょうから、一般の国民には徹底的に不人気なトランプが、 (トランプについての各種支持率調査

    金まみれの共和党は脱減税の夢を見れるか? - P.E.S.
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    neco22b 2016/04/06
    合衆国白人中流層没落の約20年で我慢の限界が来たというか、うまいこと受け口ができたのでそっちに流れてしまったというか。
  • 共和党:アニメでオナってる子無し独身男なんざ、人類にとって無価値! - P.E.S.

    かっけえ!(笑) Rick Wilson MSNBC Trump's Fans Are Childless Single Men Who Masturbate to Anime タイトルにあるような、一昔前の日のネット界ならすぐさま炎上しそうな事を共和党のストラテジスト*1の方がアメリカテレビ局MSNBCの"All In with Chris Hayes"という番組にて発言されてました。「アニメ」は当に"Anime"であって、アメリカでアニメーションを一般に意味する"Animation"とか"Cartoon"ではないので、日系のアニメの事を指していると思われます。番組全体を観たわけではないのですがどうもこの発言は、トランプとテッド・クルーズの強さは共和党エリートのお題目である「小さな政府」とか「自由な市場」等々に一般の共和党員が実際には感心が無いという事を意味しているのではないかと

    共和党:アニメでオナってる子無し独身男なんざ、人類にとって無価値! - P.E.S.
  • ドナルド・トランプ:4兆ドルの人類への大惨事 - P.E.S.

    アイオワでの共和党予備選のある2月1日までもう一ヶ月半ほどになってしまいましたが、トランプは今だに共和党員の中で人気です。 (12月18日のRealClearPoliticsの2016 Republican Presidential Nomination) なぜトランプが人気になのかについては前に一度書きましたが、最大の魅力はやはり普通の共和党の政治家なら、というか当たり前の政治家なら言わないような事を言うからでしょう。そこら辺をある意味、表しているのが下の図です。 アメリカ政治報道では、政治家の発言が正しいかどうかをチェックするFact checkというのが行われてまして、この図はそのファクト・チェッカーの一人が今回の大統領選予備選候補者達と、あと有名な政治家について行ったファクトチェックの結果をまとめたものです。チェックされるのは目立っている政治家の目立った発言としてこのファクト・チ

    ドナルド・トランプ:4兆ドルの人類への大惨事 - P.E.S.
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    neco22b 2015/12/20
    正確性より不満を持っている人たちの本音を代弁している感じ?
  • なぜドナルド・トランプは人気なのか? - P.E.S.

    ドナルド・トランプについてのとある記事を読みまして、下の様なブクマツイートをしました。 トランプ人気の理由は、トランプが反移民・親社会保障という、民主・共和両党の政治家が占めていないポジションを取っているからではないかという記事。特に共和党の金持ちスポンサーは親移民・反社会保障だからな。 / “The conserv…” http://t.co/T2qJSZblXU— okemos (@okemos_PES) August 28, 2015 すると私のツイートにしては珍しく非常に多いRTやお気に入りを受けましたので、その記事で書かれていたトランプの人気の理由について改めてブログで書いてみます。 アメリカの2016年大統領選はその選の投票が行われる一年以上も前の段階ですが、共和党の予備選へ向けた共和党内のレースが非常に盛り上がっています。というか、ドナルド・トランプが非常に盛り上がってます

    なぜドナルド・トランプは人気なのか? - P.E.S.
  • 不平等の拡大と縮小: 先進国中産階級層の一人負け - P.E.S.

    新年あけましておめでとうございます。ここ数年、ろくに更新してませんが、年はなんとか記事を書いていきたいと思いますのでよろしくお願いします。 さて、ピケティの成功以来、所得・富の不平等についての議論が活発化しています。所得の不平等については以前から、国民の大多数の所得が上昇しない中でトップ層の所得だけが急上昇して不平等が拡大しているという指摘と、その認識は先進国だけを見ているからで、途上国のキャッチアップにより世界全体での所得不平等は縮小していっているという反論がありました。どっちもその通りだなと思うのですが、クルーグマンが新年一発目のブログ記事でその両方を一つにまとめた図を紹介していました。 これは世銀のChristoph LaknerとBranko Milanovicの論文の図にクルーグマンが手を加えたもので、1988年から2008年の間の世界全体での所得分布階層ごとの所得上昇率を表

  • プレッパーズ、あるいは災厄(の妄想)に備える人々 - P.E.S.

    アメリカ時間で12月14日の午前にコネチカット州ニュータウンのサンディ・フック小学校で起こった銃乱射による虐殺事件では、20人の小学生と6名の職員が殺され、最後に犯人のアダム・ランザが自殺して終わりました。よく知られているようにこのアダム・ランザの最初の犠牲者は、小学校関係者ではなく、彼自身の母親ナンシー・ランザであり、またそもそもこの事件で使われた銃も母親ナンシーのものだったことは日でも伝えられています。ただ、そのナンシーが銃を、それも拳銃どころではなくアサルトライフルまで持っていたのは、彼女がプレッパー(prepper)と呼ばれるサバイバリストの集団のに属していたからだということはあまり報道されていないようです。 サバイバリストというのは、核戦争なり経済体制の瓦解などで現代の文明が崩壊した後の「無法の荒野で生き抜いてヒャッハー!とか叫びたい人」のことです。勿論、北斗の拳バイアスかかり

    プレッパーズ、あるいは災厄(の妄想)に備える人々 - P.E.S.
  • クルーグマン:中国、壁にぶつかる - P.E.S.

    またクルーグマンの翻訳です。今回はクルーグマンが中国経済の問題について書いてたので、訳してみました。クルーグマンは中国については以前から色々と批判的な事をかいてますが、中国の景気悪化について書いたのは初めてじゃないですかね? クルーグマンは90年代に東アジア金融危機が起こる前に、東アジア経済の経済成長鈍化の可能性についてのエッセイを書いた事がありましたが、今回はどうなりますかね。 誤訳・タイポ等ありましたら、コメント欄によろしくお願いします。 中国、壁にぶつかる 2013年7月18日 経済データなんてものは、その全てが奇妙なつまらなさを持ったSFの一ジャンルとみるのが良いようなものなのだが、しかし中国のデータは大抵のものよりもさらにフィクションじみている。秘密主義の政府、統制された報道、そしてこの国のとんでもないサイズを加えると、中国で実際に何が起きているのか判断するのはその他の主要国につ

    クルーグマン:中国、壁にぶつかる - P.E.S.
    neco22b
    neco22b 2013/07/21
    中国内陸部の国民の所得を少しずつ上げていけば良かったのに。もっとも、中国には資源のコントロール能力がないので資源獲得競争が始まるけどな。もしかして将来の資源獲得競争に備えて軍事拡大等しているのかな?
  • ポール・クルーグマン: あの賃金を引き上げろ - P.E.S.

    hamachanさんがこのブログポストで取り上げている、クルーグマンの最低賃金についての新聞コラムの翻訳です。 追記:コメント欄でのoptical_frogさんの意見を参考に、といいますかopical訳の方が良かったのでのそのままいただきました(汗)。 あの賃金を引き上ろ ポール・クルーグマン 2013年2月17日 オバマ大統領はその一般教書演説のなかで多くの良い提案を述べている。残念ながらそのほとんどは予算の支出を必要とするので、下院を共和党がコントロールしている以上、それらが実現するとは考えにくい。 しかし、とある重要な提案については予算の支出が必要ない。最低賃金の7.25ドルから9ドルへの引き上げと、今後のインフレーションに合わせた上昇という大統領の提案だ。さて、となると問わなければならないのは、これは良い政策だろうかということだ。そしてその答えは、ちょっと驚きかもしれないが、明らか

    ポール・クルーグマン: あの賃金を引き上げろ - P.E.S.
  • クルーグマン:宇宙人の代役 - P.E.S.

    また久しぶりの翻訳です。色々忙しいのですが、ファイナンシャルタイムズに載ったなぜ日がリフレ政策に乗り出したのかについてのコラムについてクルーグマンが短い文章を、この夏公開のSF映画Pacific Rimの画像をつけて書いてましたので、訳しておくことにしました。このブログのタイトルのSはSFのSなんで(笑) なお訳中の( )は訳者によるものです。 宇宙人の代役 ポール・クルーグマン 2013年5月9日 ほとんど誰もを驚かしたことに、日が、あの日が!、緊縮主義の教義から離れ、積極的な金融・財政政策の組み合わせを試してみるのにもっとも意欲的な先進国として浮上してきた。アベノミクスへの評価を下すのには当然まだはやいけれど、よい兆候は現れてきている。しかし、なぜこんな事になっているのか? David Pillingはファイナンシャルタイムズのコラムで2011年の津波と、中国が名目値で経済規模世

    クルーグマン:宇宙人の代役 - P.E.S.
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    neco22b 2013/05/11
    え?でも、俺も外国人だったらきっと同じ事を考えたかもしれんwww
  • 英国暴動の件、あるいは隣の暴動は綺麗に見える事について - P.E.S.

    英国での暴動、俺は特に興味あるわけじゃないのですが、それでも正直、ついこないだの中東でのことについてはソーシャルメディアがどうこうとか持ち上げてたのに、今回は違うんですかとつい皮肉っぽくなってしまいます。*1 そんな時にたまたま下のアメリカ政治学者さんのブログポストを見つけました。同じような事を感じている人も多いのじゃないかと思うので、訳してみました。 身近な暴動は綺麗なものじゃない Seth 2011年8月10日 John Hendricksonからの英国暴動とソーシャルメディアに関するちょっと興味深い意見。 今年初めの中東における蜂起とは違い、英国における今週の暴動とFacebook、Twitterそしてその他のソーシャルメディアプラットフォームとの関係は完全には明らかではない。 [...] ソーシャルメディアについての話を追っていくと、この暴動は一件の射殺事件への直接の反応というよ

    英国暴動の件、あるいは隣の暴動は綺麗に見える事について - P.E.S.
  • 元奴隷から奴隷所有者への手紙 - P.E.S.

    (最初の文章は色々と情報が欠落していたので、一部修正と追加をしました) BoingBoingで1865年8月22日付けのニューヨークデイリートリビューンに掲載された元奴隷ジョーダン・アンダーソンからかつての奴隷所有者P・H・アンダーソンへの手紙の文章がアップされていました。詳しい事は判りませんが、どうも南北戦争中に自由の身になり南部のテネシーから北部のオハイオへ逃げた元奴隷の夫婦のもとへ、戦後、かつての所有者から戻って来いという手紙が届いたようで、新聞に掲載された手紙はそれへの返信という事です。特別な美文ではなく、別に歴史的価値があるわけでもないですが、読んでみて訳すことにしました。卑屈にならずとも良く、人に対等な要求ができる独立した自由人という事は素晴らしいことだと思いましたから。 (なお、原文は19世紀後半のものなので、正直一部誤訳などがあるかもしれません。何かありましたら、コメント欄

    元奴隷から奴隷所有者への手紙 - P.E.S.
  • 教育におけるインセンティブ、あるいは勉強ワイロ - P.E.S.

    アメリカのタイム誌に掲載された教育についての実験のレポートです。実験内容は、子供に勉強したら金やんぞ!と言ってみて、それでどれだけ学習するか見てみよう!というものです。さてここまで読んだだけで反射的に反感を持った人もいると思いますが、まあ判断は読んでからしてみてください。 ただ事前にいくつか言っておきますと、この実験の目的は教育におけるインセンティブの活用を理解することです。お金以外でも教育においては、成績評価は勿論、褒め言葉、賞状、賞品、なんらかの罰、さらには将来の就職・進学可能性など様々なインセンティブが使われています。勿論、理想としてはそういった外部のインセンティブによってではなく、子供達が自分自身望んで学習するようになるのが望ましいわけですが、まあ、子供は現実世界に生きてます。では、外的なインセンティブを使うとして、どこにどう使うべきなのか?この実験はその点についてある程度の答え、

    教育におけるインセンティブ、あるいは勉強ワイロ - P.E.S.
  • Mark Thoma: 税制は累進的であるべきか?  - P.E.S.

    オレゴン大学のMark Thoma(ソーマ?トーマ?)のブログの翻訳です。ブログやコラムの翻訳って、タイトルと頭の所だけ読んで訳しはじめてみたらはずれだった、ってのがよくあるんですが、これは結構面白かった。重役報酬などで、報酬が生産性を反映しているという素朴*1に完全競争市場を仮定した議論をちょくちょく見かけますからね。そんなの信じられませんよ。 最初に引用されているブルース・バートレットというのはアメリカの保守派の人で、レーガンの内政担当アドバイザーだったり、パパ・ブッシュこと湾岸戦争の方のブッシュの財務省で役職についてた人ですが、現在の共和党・保守派のなんでも減税!という考えに、レーガン時代の減税策は当時の状況の下で正当化されたもので、現状では減税は正しい経済政策ではないと反対したりしてる人です。 税制は累進的であるべきか? Mark Thoma 2009年12月15日 ブルース・バー

    Mark Thoma: 税制は累進的であるべきか?  - P.E.S.
  • クルーグマン:私がなぜファースト・ベストの政策を諦めてサード・ベストに辿り着いたのか、あるいはすべて池田先生(みたいな人達)が悪いんじゃボケ!の巻 - P.E.S.

    アシモフの翻訳をまったくサボってしまってます。すいません。いや、アシモフ先生、実は自伝の中で女子大生との不倫をサラっと告白してまして、その事に衝撃を受けたために翻訳ができなくなりました...って嘘ですけど、不倫の告白は当です。いやぁ、非モテだったアシモフ君がそんなプチ宮台先生のようになれるなんて、おじさんうれしいなぁ! さてそんな関係の全然ない事を書きましたが、今回もまたまたクルーグマンのブログからです。池田先生がよく「クルーグマンもリフレを捨てたんだよ、グハハッハ!」みたいな事を適当に書かれてますが、ちょうどそれについてのクルーグマンの説明のようなエントリーがアップされたので、翻訳。要するに、理論的には問題ないが、現実的には池田先生(みたいな人達)がいるから、ということですね。 このくそバカな経済 ポール・クルーグマン 2009年11月13日*1 というか、まあもうちょっとお上品にいう

    クルーグマン:私がなぜファースト・ベストの政策を諦めてサード・ベストに辿り着いたのか、あるいはすべて池田先生(みたいな人達)が悪いんじゃボケ!の巻 - P.E.S.
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