あんぽんたんの意味 あんぽんたんとは、阿呆・馬鹿などと同じ意味だが、それらよりも軽い気持ちで使われることが多い。 あんぽんたんの語源・由来 あんぽんたんは、「阿呆」と愚か者の意味の「だらすけ」が複合された、「あほだら」「あほんだら」が転じた言葉である。 「阿呆」は「あっぽ」とも言われ、「陀羅助(だらすけ)」という薬(「陀羅尼助」の略)もあったため、「反魂丹(はんごんたん)」や「萬金丹(まんきんたん)」という薬の名から、漢字で「安本丹」ともじられた。 あんぽんたんは、近世に上方で生まれた言葉で、宝暦末年(1764年)頃には、江戸でも流行したことが、江戸時代の随筆に残されている。 あんぽんたんの語源として、1789~1801年に江戸市中に出回った「アンポンタン」と呼ばれる魚(カサゴの一種)が、大きい割に美味しくなかったため、「うどの大木」と似たような意味で使われ、それが転じたという説もある。