一眼レフデジカメが、庶民にも手の届く価格になって以来、カメラに魂を吸い取られ、週に一度はカメラ関係のモノを買わないとイヤな汗が止まらないといった不治の病に冒されるケースが、IT業界を中心に散見されるようになった――ウソだけど。 だが日本人の写真好きというのは、今に始まったことではない。いまでこそ家電総合量販店として知られるヨドバシカメラ、ビックカメラ、さくらやなどは、かつてはカメラ専門店だった。カメラとその関連製品だけで、新宿や池袋の一等地で店舗が成立し、人がごった返したのであるから大変なものだ。 フィルムカメラの売れ行きに陰りが見えてきたころ、これらの店舗はこぞって一般家電製品中心の販売へ転換を果たし、成長した。そしてその後のデジカメブームが、これらの企業をさらに強大なものへと押し上げていった。 初のデジタルカメラと言えば、多くの人が1995年に発売されたカシオの「QV-10」を思い浮か
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