ひさしぶりに(ほんとうにひさしぶりに)日曜の午後にぶらりと能を見に行く。 長田の上田能楽堂で神戸観世会。 能は『東方朔』と『花筐』。仕舞で下川先生の『山姥』と家元の『井筒』を見ているうちになんだか、急に稽古がしたくなる。 家に戻って、『考える人』のアンケートに回答。 「インターネットと出版と著作権」について。 いつものようなことを書いて送る。 質問のうちに、これまで考えたことのなかったことがあった。 ひとつは「読む媒体」としてネットは使えるかという問い。 私の答えは以下の如くである。 「個人的な趣味で言えば、小説や哲学書を電車の中でモバイルで読む気にはなりません。どうしてなのかはわかりません。何となくです。文庫本の形をしていて、縦書きで読める読書専用モバイルができたら、とりあえず買うとは思いますけれど。」 新聞は将来消えるのではないかという見通しについて。 「ウェブと新聞の一番の違いは、新