JR福知山線脱線事故で、JR西日本が、兵庫県警と神戸地検から事情聴取を受けた幹部らに供述内容をまとめたメモを提出させ、聴取を控えた幹部らに見せていたことがわかった。 幹部らに自動列車停止装置(ATS)などに関するJR西側の主張を盛り込んだ資料をあらかじめ読ませていたことも判明。口裏合わせとも取れる行為で、神戸地検は「供述内容を指導している」として、捜査妨害に当たるとみなし、JR西側に注意した。JR西は「聴取を受ける社員の不安感を和らげ、想定される質問に対応したかった」と釈明している。 事故を巡る国土交通省航空・鉄道事故調査委員会(現・運輸安全委員会)の情報漏えい問題を受け、JR西が17日、遺族らを対象に兵庫県伊丹市で開いたおわびの会で佐々木隆之社長(63)が明らかにした。佐々木社長は「強い不信感を招く行為だった」と謝罪した。 JR西などによると、同社の安全推進部が、事情聴取を受けた幹部や社