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ブックマーク / satoshi.blogs.com (7)

  • 特許庁のシステム開発が破綻した本当の理由

    特許庁と東芝の新システム開発契約打ち切りについて、なぜこの開発プロジェクトが破綻したのかについて私なりの解説をしようとバックグラウンドを調べたところ、調べれば調べるほど、この問題の根底には(1)コスト意識が欠如し自分たちが「公僕」であることを忘れてしまった霞ヶ関官僚、(2)霞ヶ関から流れて来るお金にたかる IT ゼネコン、(3)そのお金の流れに対する影響力を利用して票を稼ぐ政治家、という原子力業界と全く同じような構図があることが明らかになり、ウンザリしてしまった。 破綻の原因は、ソフトウェア・アーキテクチャやプロジェクト・マネージメントにあったのではなく、「競争原理が正しく働かない社会構造」そのものにあるのだ。これではうまく行くはずがないし、たとえうまくいったとしてもやたらと高くつく。 そもそも破格だと言われた99億円という落札価格も、私から見ればどうみても高すぎる。特許庁のシステムであれ

    特許庁のシステム開発が破綻した本当の理由
    nemoba
    nemoba 2013/01/07
    新システム作ろうとしたら現行仕様を飲めと破綻して、新ステムで仕切り直そうとしたらたかがタクシー代で逮捕されて破綻。このプロジェクトに必要なのは優秀エンジニアじゃなくて、足引っ張る力の正体とそいつ排除
  • JavaFX Script 入門、とりあえず言語仕様に目を通してみた

    CNetでも報道された通り、Sunが独自のスクリプト言語JavaFX Scriptを発表した。テクノロジーの優劣だけで決まるものではないので、この試みがうまく行くかどうかは何とも予測しがたいが、とりあえず言語仕様が公開されたので目を通してみた。 私なりに興味深いと思った点は以下の5つ(ただし、私なりの拡大解釈が多少入っている可能性もあるので要注意)。 1.宣言型のUIをサポートしていること 宣言型大好き人間の私としては、この方向性は大賛成(ちなみに、UJMLも宣言型のUI言語^^)。"押してね!"というラベルがついたボタンを表示するには、こう書けば良い。 Frame { content: Button { text: "押してね!" action: operation() { System.out.println("押してくれて、ありがとう"); } } visible: true } 2

  • 21世紀の錬金術:Web2.0バブルで一儲けする方法

    【材料】 ・小さな学生ベンチャー。東大・京大などの有名校の理学部・工学部の卒業生が集まって作った10人程度の企業。売り上げどころかビジネスプランすらちゃんと描けていないが、そこそこの技術力とハングリー精神だけはある、というタイプがベスト。資金は少ない方が良く、VCからの資金調達前でなければならない。 ・3~4億円程度の資金 ・欲の皮のつっぱった証券会社へのコネ 【レシピ】 1.まずは、顧客としてこのベンチャー企業にアプローチする。ビジネスプランもろくに持たないベンチャー企業の場合、とりあえずは「開発の下請け」でも何でもやって売り上げを立てなければならないので、その弱みを突く。Web2.0っぽいものならブログでもSNSでも何でも良いので、とりあえずシステム構築を発注する。この段階での発注額は二~三千万円ぐらいに抑えておくが、それでもこの会社にとっては「最大の顧客」となるはず。 2.その会社

    nemoba
    nemoba 2007/04/25
  • マルチ・スレッド(multi-thread)プログラミングの落とし穴、その1(かもしれない)

    ここのところ技術系ブロガーの間で話題になっている、「C10K問題(参照1、参照2)」は、ひとことで言えば、多くのウェブ・サーバーで採用されているmulti-threadやmulti-processに頼った(もしくは頼りすぎた)多重処理というアーキテクチャーのスケーラビリティに対する極めてまっとうな警告である。 この話は、決して最近になって始まった話ではなく、パソコン業界ではパソコンのOSにpreemptiveなマルチタスクが導入されはじめた90年代の前半から、さらに遡ると、DECを中心にテクノロジーが進化したミニコンの時代から、ソフトウェア・エンジニアたちの間で盛んに討論されてきたテーマである(さすがに、メインフレーム時代の話は私は知らない)。 十数年を経た今でも、いまだに決着が付いていないこの問題は、私の大好きなテーマの一つでもあるし、もし私が博士号をこれから取得しようとするのであれば、

    nemoba
    nemoba 2007/01/18
    マルチスレッドとマルチプロセスは昔か戦ってる
  • ビル・ゲイツの家のトイレは流そうとすると「本当に流しますか?」と警告してくる

    今回のみずほ証券による株の誤注文事件は、1株を61万円で売るところを、オペレーターが誤って「61万株を1円で」と誤入力してしまったのが原因だが、その際に端末には市場価格との隔たりを示す警告が表示されたにもかかわらず、オペレーターが「(警告が)よく出るので慣れの中で結果的に無視してしまった」という点が注目に値する。 以前にも、「事故防止の難しさ」というエントリーで触れたことがあるが、「不必要な警告をしょっちゅう見ているとそれに慣れてしまい、当に対応が必要な時にも無視してしまう」というのは人間の性である。この手のミスをした人を一方的に非難したり、「これはヒューマン・エラーでした、今後はこのようなことを繰り返さないように注意します」と謝るのは簡単だが、それでは根的な事故防止はできない。 「不要な警告」と言えば、パソコンがその代表選手。ファイルを消去した時の「当に消去したいですか?」という警

    nemoba
    nemoba 2005/12/13
    ユーザーが行う消去や編集といった作業の全てを「取り消し・やり直し(undo/redo)」可能な形で全て保存することにより、一度消してしまったファイルを復活させたり、文書に対して行われた変更を全てリアルタイムでディ
  • Life is beautiful: Googleに就職面接に行く前に知っておくべきこと

    CNet Japanを見ていて気がついたのだが、Googleが積極的に日エンジニアをリクルートし始めた(参照)。優秀なソフトウェアエンジニアがハードウェア企業にばかり就職してしまう日の現状を打破するのには、良い特効薬かもしれない。 そこで、マイクロソフト社でエンジニアの面接をしてきた経験を生かし、「私がGoogleの面接官だったら」という設定で、どんな人を採用したいかをGoogleの立場に立って述べて見たいと思う。 まず何よりも大切なのは、「Googleで働きたい」、という強い気持ち(Passion)である。「好きこそものの上手なれ」ということわざがあるが、その仕事にどのくらい夢中になれるかがエンジニアの生産性を考えた上で最も重要なファクターの一つであることはどの面接官も知っている。すると、「今の仕事がつまらない」、「上司がいやな奴だ」、「今の仕事がきつい」などのネガティブな理由で

  • Life is beautiful: 日本語とオブジェクト指向

    先日、日経BPの出版局の方と話をする機会があったのだが、私がマイクロソフトでウィンドウズ95の開発に関わったことに触れた際、「ユーザーインターフェイスの設計において、日人であることで何か役に立ったことはありますか?」と聞かれた。日人であることがプラスになったとは思わないが、ふと思い出したことがある。当時、「日語はオブジェクト指向な言語だな」と思ったことである。 その当時(90年代初頭)、アップルの方が使い勝手に関しては一歩も二歩もマイクロソフトより進んでおり、そのためには、もともとゼロックスが提案しアップルが商品化した、「オブジェクト指向ユーザーインターフェイス」の考え方を、より推し進めるしかないという戦略で、ウィンドウズ95のユーザーインターフェイス(当時は Object-Oriented Shell と呼ばれていた)の開発をしていた。 「オブジェクト指向ユーザーインターフェイス」

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