日本書紀に記され、大正・昭和初期には朝鮮半島・済州島から多くの人たちが移住した地「猪飼野(いかいの)」(現在の大阪市生野・東成区の一部)について考えるイベントが30日、大阪市生野区勝山北の生野区民センターで開かれる。歴史、文化、日本と朝鮮半島との交流など多角的な観点で、5世紀からの地域の変遷を語る。 「王仁(わに)博士 難波津 猪飼の津 1600年のルネッサンス」と題し、地域文化の研究団体・キュリオ勝山(勝山文化研究会)が主催。昨年、同地域に関する2冊の本(『ニッポン猪飼野ものがたり』『王仁博士 難波津の歌と猪飼野』)が相次いで発行されたのに合わせて開催する。 「ニッポン猪飼野…」の編集を担当した地域歴史研究家、足代(あじろ)健二郎さんが「1600年の猪飼野を考える」のテーマで基調講演。続いて識者8人がパネリストとなって意見交換する。 当日は午後1時半〜5時。参加費は500円(資料代