住民19人が犠牲になった03年の水俣豪雨災害から丸9年となった20日、被災現場の水俣市宝川内(ほうがわち)集(あつまり)地区で、発生時刻の午前4時20分に合わせて住民や消防団員ら約80人が犠牲者慰霊碑前で黙とうをささげた。 地元被災者の会が主催する慰霊祭は09年で終わったが、その後も住民らが発生時刻に集まり、犠牲者に祈りをささげている。 小雨が降る中、宮本勝彬市長が「当時の悲しみが癒えることはない。水俣市民が一生忘れず、継承していく災害だ。市として安心安全なまちづくりを進めていく」と述べ慰霊碑に献花した。続いて住民や消防団員が祭壇に手を合わせた。 被災者の会の木山利一会長(71)は阿蘇市など九州北部豪雨の被害について「9年前を思い出した。早めの避難で一人一人が難を逃れるしかない。亡くなった人の冥福を祈るしかない」と語った。【西貴晴】 7月21日朝刊
九州北部豪雨:「壊れた道路を早く」避難所で首相に被災者訴え 土砂崩れ現場も視察、阿蘇市長「再興に頑張る」 /熊本 毎日新聞 7月21日(土)15時47分配信 九州北部豪雨から9日目の20日、野田佳彦首相が阿蘇市を訪れ、避難所や被災現場を視察した。首相は政府として迅速に災害復旧に取り組む姿勢を示した。また国土交通省の専門家チームも阿蘇地域で実施した現地調査をもとに災害対策を提言。依然、被害の全容はつかめない中、復興への取り組みが始まった。【丸山宗一郎、澤本麻里子、松田栄二郎】 野田首相は20日、九州北部豪雨被災地の視察でまず、阿蘇市を訪れた。午後1時に阿蘇市役所に入った首相は「いまだ避難生活をされている人もおり、心からお見舞い申し上げる」とあいさつ。蒲島郁夫知事らが要望している激甚災害の指定について手続きを進めていることを明らかにした。 続いて、近くの同市立一の宮中学校体育館で被災者と約
第22回外国人留学生弁論大会が9日、熊本学園大(熊本市中央区大江)であった。同大学在籍の外国人留学生13人が登壇し、約100人が日本文化を語る留学生に見入った。 大会は、日本語能力の向上と異文化への理解を深めるのが狙いで、留学生活で考えたことや感じたことを日本語で発表した。懸命に、かつ生き生きと語り、会場を沸かせた。その一途さに心を打たれ、涙をぬぐう聴衆も見られた。 中国人の同大学1年、王童さん(26)は「愛妻弁当やキャラ弁のように弁当は日本人にとって一つのコミュニケーションではないか」と話した。「中国では昼休みの時間が長いため、ご飯は家に帰って一緒に食べます」と日本と中国の文化の違いについて話した。 韓国の大田(テジョン)大学の留学生、安東慶(アンドンギョン)さん(23)は「私が日本人に『油を売ってろ』と言ったため、トラブルになった。日本語の教科書には『時間をつぶす』という意味が書
県教委主催の「いじめ根絶シンポジウム」が9日、熊本市南区城南町の火の君文化センターであった。小中学校関係者や保護者、児童生徒ら約550人が、いじめのない環境づくりを考えた。 県教委は6月を「いじめ根絶月間」と定め、毎年シンポジウムを開いている。6回目の今年は「つながる『わ』 心のきずなをふかめよう」をテーマに、湯前町立湯前小が、いじめ根絶の取り組みについて発表した。 次に、文科省の三好仁司・視学官が「この学校に来てよかった 誰もが行きたくなる学校をつくるには」と題して講演。全国各地で実施されているいじめ防止プログラムを紹介した。 さらに、問題行動が起きた時だけではなく、授業などの日常生活の中で生徒を指導していくことの重要性を指摘。「一番大事なのは(学校が)できることをしっかりやって、地域から信頼されることだ」と述べた。【澤本麻里子】 6月10日朝刊
熊本地方気象台によると、最大瞬間風速が史上1位を記録したのは▽阿蘇乙姫24・3メートル▽益城23・1メートル▽高森22メートル▽菊池19・6メートル▽玉名市岱明17・9メートル。阿蘇山では県内最大の38・2メートルを観測した。 暴風のため山陽新幹線が運転を見合わせたため、九州新幹線は博多−鹿児島中央間を折り返し運転した。熊本市西区のJR上熊本駅では午後4時5分ごろ、2番乗り場の駅名表示パネル(縦50センチ、横133センチ、重さ約7キロ)が強風にあおられて2・9メートルの高さから落下した。けが人や運行への影響はなかった。熊本空港では午後6時現在で、離発着計21便が欠航した。熊本市の県庁駐輪場では強風で自転車が何台もなぎ倒された。 一方、阿蘇署(阿蘇市)では3日午前6時半ごろから約4時間にわたり電話がつながらない状態となった。落雷が原因とみられる。 4月4日朝刊 【関連記事】 爆弾低
個人情報:定時制入試関連のUSB紛失、校長がうその説明−−天草高 /熊本 毎日新聞 4月4日(水)14時52分配信 県教委は3日、県立天草高(橋本和夫校長)で定時制入学試験の採点途中結果を入れたUSBメモリー(外部記録媒体)を紛失し、校長がうその説明を県教委や報道機関にしていたと発表した。懲戒処分を検討する。 橋本校長によると、メモリーは3月9日午後0時20分〜55分の間、採点作業をしていた同校会議室で紛失。メモリーには得点を検算するデータが入っており、定時制の全受験者6人の受験番号と、検算を終えた3教科の得点、各問題の正誤が入力されていた。受験者は全員が合格した。入力データの流出は確認されていない。 翌10日まで探しても見つからなかったため、橋本校長が教頭、教務主任に指示し別のメモリーを用意。見つかったことにして、職員には「詳しいことは言えない」「口外しないように」と説明、県教委にも
東日本大震災で発生したがれきの受け入れについて、熊本市の市民グループ「いのちと水を守る熊本ネットワーク」(五十嵐ゆり代表)が3日、安全性が確保できない中でがれきを各地に動かす作業を進めないよう求める陳情書を市に出した。 同グループは、市民や震災後に関東地方から熊本市に移住した人たち計8人で構成。陳情書では、国の安全基準があいまいで、受け入れた場合に焼却所の作業員や周辺住民に被ばくをもたらし、地下水汚染や農産物への風評被害などの影響が懸念されるとしている。一方で、安全な食糧の供給や避難者の受け入れなど県や市による継続的な被災地支援も求めた。 五十嵐代表は「慌ててがれきを動かさず、熊本としての支援のあり方があるのではないか」と話した。 4月4日朝刊 【関連記事】 センバツ:「被災地に元気を」…決勝・光星学院 東日本大震災:豊見城 福島の子どもたち招き海開き 爆弾低気圧:倒木の下敷
球磨村長選は25日投開票され、元村議会議長の柳詰正治氏(58)が、元村教育長の大瀬敏克氏(78)=いずれも無所属新人=を破って初当選した。3期目途中の2月2日に死去した柳詰恒雄前村長の「後継」をアピールし「前村長がやり残した仕事を継承する」と訴えていた。当日有権者数は3729人、投票率は85・14%だった。 柳詰氏は前村政の「継承と前進」を掲げ「村民が共に助け合って明るく豊かで活力ある村に」と呼び掛けた。村は1人当たり所得が年約129万円で、県内市町村で最も低い。選挙戦では「農林業振興や働く場づくりのため生産から加工、販売までの流れを作って第6次産業を確立させる。年金プラス5万円の村民所得を実現する」と所得向上策を訴えた。行財政改革の一環として村長給与の2割程度削減も公約した。 大瀬氏は「積み重ねた経験を基にさまざまな施策に取り組む」と所得向上などを訴えたが及ばなかった。【取違剛】
◇第130回九州地区高校野球熊本大会(25日) ▽1回戦(藤崎台県営野球場) 高森 13−2 氷川 (五回コールド) 熊本商 9−1 八代農 (七回コールド) 熊本西 11−1 菊池農 (五回コールド) ▽同(県営八代野球場) 熊本北 16−12 熊本農 熊本工 6−0 玉名工 人吉 4−0 宇土 ▽同(山鹿市民球場) 多良木 5−3 小川工 (延長十四回) 阿蘇中央 10−0 水俣工 (五回コールド) 3月26日朝刊 【関連記事】 センバツ:OG 後輩へエール 別府青山出身・三浦さん 控えでも練習明け暮れ センバツ:福島の聖光学院、初勝利 2−0で鳥羽降す センバツ:横浜勝利、スター不在でも「持ち場」できっちり センバツ:高知、OB指導で50年前の応援再現 センバツ:横浜、柳が完封 高知に4−0で勝利
第84回選抜高校野球大会2日目の22日、九州・山口勢からは九州学院(熊本)と神村学園(鹿児島)が出場。九州学院は21世紀枠の女満別(北海道)と対戦し快勝した。神村学園も21世紀枠で出場の石巻工(宮城)を下し、ともに初戦を突破した。 ◇ ◎…九州学院は一回に打者8人の猛攻を見せた。2死満塁の先制機をつくると、米井が右前にはじき返す2点適時打。続く浅川も右翼線に2点適時二塁打を放ち、序盤から試合の主導権を奪った。米井の父、昭彦さん(54)は「期待していたら本当にやってくれた。この勢いで試合を決めてほしい」と話した。 ◎…エース大塚は五回に2死二、三塁のピンチを迎えるものの、後続を内野ゴロに打ち取った。後半も、危なげない投球で相手打線に本塁を踏ませず、107球の“省エネ投球”で無四球完封勝利。大塚の父、尚さん(50)は「低めをつく落ち着いた投球ができていた」と目を細めていた。 ◎…この日
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