昨年11月の大阪市長選を巡り、前市長への支援を求める市交通局の職員リストが作成されていた問題で、同局は26日、緊急記者会見を開き、リストは、30歳代の非常勤男性嘱託職員による捏造(ねつぞう)と断定した、と発表した。 職員は交通局の調査に作成を認めていないが、同局は職員を偽計業務妨害容疑で告発することも検討している。 リストは大阪維新の会の市議が2月、「内部告発者から提供を受けた」と公表。1867人分の職員名が並び、「大阪交通労働組合」(大交)が平松邦夫・前市長支援のために職員に配布した「知人・友人紹介カード」の回収状況をチェックする欄があり、欄外には「(紹介カード提出に)非協力的な組合員は今後不利益となる」と記されていた。 市は、リストに非組合員の管理職と組合員が混在し、海外派遣中の職員を「カード回収済み」とするなど、不審点が多いことから、調査を開始。リストの元データとなったとみられ