久留米市の中心市街地、六ツ門町。戦後から県南を代表する商業の中心地として栄えてきた。六ツ門町から東方向の西鉄久留米駅までは、約800メートルにわたって計10の商店街が連なる「ほとめき通り」が延びる。その通りの一角に昭和のたたずまいを残す市内最古の「あけぼの商店街」はある。 「10年前までは人通りが途切れんかったよ。空き店舗が増え出したのは郊外の大型店がオープンして2、3年してからかな」 父から受け継いだ酒店を経営する堀川泰史さん(56)=あけぼの商店街振興組合理事長=は角打ちカウンターの中から通りを見つめながら話した。 あけぼの商店街は戦後間もない1946年、商店街としての組織(組合)を58軒で結成。物が乏しかった時代、六ツ門町は食料品や衣料品などを求める人たちが行き交い、さまざまな商いをする店が集まった。その数は52年に116軒を数えた。 高度経済成長期を経て、バブル経済の88年
曲水の宴:旧伊藤邸庭園、国の名勝指定記念 男女6人の詠み手を公募−−来月20日・飯塚 /福岡 毎日新聞 1月16日(月)12時32分配信 飯塚市幸袋の旧伊藤伝右衛門邸の庭園が昨年9月、国の名勝に指定されたことを記念し、水の流れのふちで和歌を詠む「ことたまの曲水(きょくすい)の宴」が同庭園で来月20日に開かれる。同11日に始まる「筑前いいづか雛(ひいな)のまつり」の一環として同まつり実行委員会が主催し、男性3人、女性3人の詠み手(いずれも小学4年生以上)を公募している。 「曲水の宴」は、庭園内などの小川のふちに参加者が座り、流された杯が自分の前を通り過ぎるまでに和歌を詠む行事。和歌を作れなかった場合は罰として杯の酒を飲む。奈良、平安時代の宮廷行事で、現在は太宰府市の太宰府天満宮や京都市伏見区の城南宮などで行われている。また「ことたま」は、旧伊藤邸で暮らした歌人、柳原白蓮(1885〜1967
江戸時代から続く伝統技法「ハネ木搾り」による酒作りが、糸島市本の白糸酒造(田中信彦社長)で始まった。3月中旬まで続けられる。 ハネ木搾りは酒槽(さかぶね)と呼ばれる木製の箱にもろみの入った酒袋を重ね、長さ8メートルのハネ木の先端に最大で合計1・2トンの負荷をかけ、2昼夜ゆっくり原酒を搾る。 今年は糸島産の酒米「山田錦」を使った酒の生産を増やし、昨年の1・2倍の生産を見込んでいる。杜氏(とうじ)の中村常雄さん(75)は「今年は米の生育がよく気温も安定し、香りも味もよく期待できる」という。 2月18、19日に新酒が味わえる蔵開きがある。白糸酒造092・322・2901。【竹田定倫】 〔福岡都市圏版〕 1月16日朝刊 【関連記事】 コハクチョウ:仲良く越冬して! 糸島の水田に飛来2カ月 /福岡 社会人野球:JR九州、必勝祈願 「レベルアップし頂点へ」 /福岡 ノロウイルス:男女
◇「趣のある町家、伝統学んで」 国の有形文化財に登録されている東区馬出2の「箱嶋家住宅」の一般公開が14日に始まったことを記念した版画展「版画で歩く唐津街道〜二川秀臣」展が同住宅で開かれている。22日まで、入場は無料。【岸達也】 この住宅は旧唐津街道沿いに位置し、赤色顔料のべんがらを使った漆塗りの箱階段や、伝統的な音響装置「水琴窟(すいきんくつ)」などが残る、築約140年とされる町家。07年に国の登録有形文化財(建造物)に指定された。 ただ、老朽化や福岡沖玄界地震の影響で家が傾くなどしており、修復費に充てるため、一般公開と同時に展覧会や茶会の会場などとして貸し出すことになったという。 二川秀臣さん(80)は、宗像市の版画家。旧街道をテーマに創作を続けており、同住宅を題材にした作品を手がけたこともあるため、版画展を開催することになった。 会場には、箱嶋家住宅や近くの筥崎宮、同宮で毎
福岡ちびっこ音楽会:保育園児、童謡の演奏や合唱披露 「一生懸命な姿に感動」 /福岡 毎日新聞 1月16日(月)12時32分配信 福岡市内を中心に31の保育園が参加した「福岡ちびっこ音楽会」(福岡私立保育園音楽研究会主催)が15日、博多区の福岡サンパレスであった。年長児ら約1400人が童謡からクラシックまで、幅広い分野の演奏や合唱を披露した。 日ごろ子どもを預けて働く親や家族に、音楽を通じて楽しいひとときを届けたいと企画され、今年で37回目。園児らは、鍵盤ハーモニカやシンバル、木琴などの楽器を力強く演奏していた。 研究会の大神敬一会長は「大舞台で達成感を味わうと共に、仲間と力を合わせる大切さを感じてほしい」と話した。 バレエの名曲「白鳥の湖」で大太鼓を担当したりんどう保育園(早良区)の加藤雅楽(うた)君(6)は「難しかったけどがんばった」と誇らしげ。観客席の父克彦さん(32)は「一生懸
懐かしのシネマチラシ展:映画チラシ一堂に 久留米であすまで、200点展示 /福岡 毎日新聞 1月14日(土)12時32分配信 1950年代から現代までの時代劇や邦画のチラシやポスターを集めた「懐かしのシネマチラシ展」が、久留米市東町の一番街多目的ギャラリーで開かれている。15日まで。入場無料。 同市内の映画ファン、古賀邦雄さん(67)が30代の頃から集めた約5000点のコレクションから選んだ約200点を展示している。会場には、黒沢明監督の「七人の侍」や山田洋次監督の「男はつらいよ」「たそがれ清兵衛」などのチラシとポスターがずらりと並んでいる。 また、かつて同市の中心商店街にあった映画館の看板制作をしていた看板絵師、豊福久義さん(71)の掛け軸も展示している。歌手の美空ひばりさんや同市出身の女優、田中麗奈さんをフリーハンドの手書きにこだわった手法で描いている。 古賀さんと豊福さんは「5
4日に配布された「福智町議会だより」臨時第1号(A4判、8ページ)で、属(さっか)公弘議長(77)が浦田弘二町長について「女癖の悪さも又(また)、定評つき」などと書いた。第三セクターの温泉施設「ほうじょう温泉ふじ湯の里」の支配人について不正を示唆する記述もあった。浦田町長は静観しているが、支配人は法的措置も辞さない構え。 議会だよりは定例会ごとに年4回発行され、町内約9000世帯に配布。臨時第1号は旧・赤池町立病院跡地売却に関する調査特別委(百条委)の中間報告などで、ホームページにも掲載されている。属議長は「委員の見解」欄で、病院跡地を低価格で売却したとされる浦田町長の政治姿勢を批判したほか「女癖の悪さ」などと記載。また「ふじ湯の里」支配人について「町民の顰蹙(ひんしゅく)をかった問題」の一例として「支配人による不正」と記載し、最後に「法を恐れぬヤカラに必ずや法の鉄槌(てっつい)が下る」
<突然響いた大きな爆発音。もくもくと立ち上る煙。サイレンの音が、炭坑での事故を告げる。負傷者が運び出され、事務所の中庭や、室内の机の上に並べられる。夫を、息子を、大切な人を捜す家族ら。泣き声や叫び声が響いた−−> 映画「信さん・炭坑町のセレナーデ」のクライマックス、事故のシーンの一部は、08年10月、田川市で撮影された。炭坑節に歌われた二本煙突や竪坑(たてこう)やぐらなど、まちの真ん中に炭鉱の産業遺産がある田川。まちの歴史と映画の場面が交わった。200人以上の地域住民が、エキストラとして参加した。 当時、県立田川高校3年で、現在は北九州市の専門学校に通う坂本宗一郎さん(21)もその一人だ。「映画の撮影なんてめったにないと思って」。同級生の母親に誘われ、友人と一緒に軽い気持ちで参加した撮影だった。 割り振られたのは、負傷した炭鉱労働者の役。顔や体を黒く塗られ、腕に血のり。腕を押さえ、顔
豊前市の山間部にある畑冷泉近くで、小倉南区沼緑町、日報連会員、黒崎征雄さんが昨年末、県道を歩くシカを撮影した。「一瞬目を疑ったが逃げることもせず、道路をゆったりと横断し、谷へ去った」という。 同市農林水産課によると、畑冷泉近くでは、シカはよく目撃されるという。山中での餌が不足気味になる冬場に人里まで降りてきているらしい。市山間部では、農作物への被害があり、畑の周囲に網を張ったり、ワナを仕掛けたり猟友会への捕獲補助など駆除事業に年間約700万円かかるという。【陣内毅】 〔京築版〕 1月14日朝刊 【関連記事】 絵馬:合格祈り、ずらり いよいよ受験本番!!−−綱敷天満宮 /福岡 みやこ町:松田教育長が辞任 講師の酒気帯び運転で引責 /福岡 苅田の民家火災:遺体1人の身元確認−−行橋署 /福岡 百人一首カルタ大会:和気あいあいも真剣−−築上西高 /福岡 木炭:地元産で焼く餅うま
北九州市が民間企業と共同で、インドネシアで飲用水を供給する事業に乗り出す。「BOP」と呼ばれる貧困層向けビジネスの一環で月内にも、国際協力機構(JICA)の支援事業に採択される見通し。 BOPは「Base of the Pyramid」で「ピラミッドの底辺層」の意味。年間所得3000ドル以下の貧困層で、世界人口の7割に当たる約40億人いるとされる。JICAはBOPを対象に、民間企業も参入した事業形態で一定の利益が出るビジネスモデル作りを目指している。実現に向け事業の公募を始めており、市は昨年7月、東レ、水道機工などとインドネシアの水事業を提案した。JICAと両社は、市が官民連携で海外展開を進める「市海外水ビジネス推進協議会」のメンバー。 事業は、インドネシアのスンバワ島などで、太陽光発電を利用して井戸水をくみ上げ、東レなどの膜技術で浄化して飲用水をつくる装置の実用性を検証する。JICA
福博であい便:“カワイイ福岡”ずらり 名所や祭り…写真でイメージ タイの若者がイラスト展 /福岡 毎日新聞 1月11日(水)12時52分配信 福岡の魅力をアニメ風に描いたタイの若者たちによるイラスト展が、中央区天神のアクロス福岡で開かれている。世界各地で人気の日本アニメをきっかけに、“フクオカ”にも関心を持ってもらおうと県が公募した。ポップカルチャーの浸透を背景に、国際共通語になりつつある日本語の「カワイイ」。タイの若者も福岡をカワイく描いている。 豚骨ラーメンの丼の中から麺と一緒に出てくる女の子、県産イチゴ「あまおう」の形をしたキャラクター、博多祇園山笠の締め込み姿でフグを持った少年−−。会場にはタイの若者たちが寄せた力作32点が並んでいる。 作品展の名称は「福岡擬人化イラストコンテスト」。県が運営する多言語ポップカルチャーサイト「アジアンビート」のタイ語サイトで作品を公募した。福岡
改正暴対法:福岡市長、成立に期待 「実効性ある対処へ第一歩」 /福岡 毎日新聞 1月11日(水)12時52分配信 福岡市の高島宗一郎市長は10日の定例記者会見で、警察庁が5日発表した暴力団対策法改正案について「実効性のある対処をするための第一歩だ」と述べ、早期成立に強い期待を込めた。 改正案は、企業襲撃や抗争に関わったとみられる暴力団を「特定危険指定暴力団」に指定し、その構成員が不当な要求をした場合、中止命令などの行政処分を抜きに検挙できる「直罰規定」を盛り込んだ点などが特徴。高島市長は「(昨年3月に)九電会長宅、西部ガス社長宅に手投げ弾が投げ込まれたが犯人は検挙されていない。改正案の確実な成立に加え、盗聴やおとり捜査など有効な捜査手段導入についても実現できるよう、県、北九州市と一緒に要請活動を続けたい」と述べた。 〔福岡都市圏版〕 1月11日朝刊 【関連記事】 周遊バス:筑前前
久留米市草野町が舞台となった映画「卒業写真」。受け入れの中心となったのが久留米草野郵便局の鏡山真裕局長(43)と、消防分団長だった農業の国武英彦さん(56)だ。 05年春、小学教諭、中村和正さんから瀬木直貴監督を引き合わされた鏡山さんは「草野のためになるなら」と引き受け、スタッフと地元の調整役を務めた。 「あの柿畑で撮影したいんだけど」。06年夏、撮影が始まるとロケ隊からは仕事中でも電話がかかってきた。そのたびに休みを取り、段取りをつけては職場に戻った。夜は仕事を終えてから打ち合わせに参加。さらに「日中動ける人を」と、人望もあって世話好きな国武さんに、鏡山さんは白羽の矢を立てた。 <主人公和馬の中学生時代。夏休み、和馬は転校生のひとみと海に行くため、駅で待ち合わせる。遅れた和馬をせかし、構内に入るひとみ> 映画の中で何度となく重要な役割を果たす「駅」のシーン。撮影には隣町のJR善導
若手写真家の登竜門とされる「第12回上野彦馬賞九州産業大学フォトコンテスト」(同大、毎日新聞社主催)の受賞作品展が11日、中央区大濠公園の福岡市美術館で始まる。最高賞の上野彦馬賞に輝いたフォトジャーナリスト、國森康弘さん(大津市)の「畏(おそ)れと悼み」(カラー5枚組)など入賞作103点が展示される。入場無料。15日まで。 コンテストは39歳以下の一般部門と高校生・中学生部門があり、国内外から3474点の応募があった。会場には、ジュニア大賞を受賞した福井県立丹南高、宮崎まどかさんの「大好きな背中」なども並び、若いカメラマンたちの情熱に触れられる。【阿部周一】 〔福岡都市圏版〕 1月11日朝刊 【関連記事】 周遊バス:筑前前原駅と観光地を結ぶ 糸島市が実証実験、14日から毎週土日 /福岡 成人式:「社会に貢献」二十歳の誓い 福岡市、9000人が参加 /福岡 バスケットボール:福
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く