野球殿堂入りの通知書を受け取る中日ドラゴンズの落合博満監督(左)=東京都文京区の野球体育博物館で2011年1月14日午後3時24分、小林努撮影 「野球界からいただける賞は皆いただいた。もらえる最後の賞だと思っている」。現役時代に3冠王3回など数々のタイトルに輝き、監督としてもリーグ優勝3回、日本一1回。数多くの表彰を受けてきた落合監督が、普段は見せない満面の笑みで受賞を喜んだ。 【三冠王から名将になるまで】写真でみる落合博満の軌跡 98年に現役引退し、03年秋に中日の監督に就任した。当時の表彰規定は「引退後、5年以上が経過した選手」で監督、コーチではないこと。ユニホームを着て、「これ(監督)が終わってから」と思っていた。規定が改定された08年からは監督、コーチでも可能になったが、09、10年と1票足りずに殿堂入りを逃した。2年連続1票差の落選という珍事を経ての受賞に「また歴史を作っちゃ