【モスクワ田中洋之】かつて「北方領土はロシアに不法占拠されている」と発言した前原氏はロシアで対露強硬派とみられていた。ただ、菅政権が四島返還の原則的立場を取る以上、「(外相辞任は)日本の対露外交の根本的な変化につながらない」(コサチョフ露下院外交委員長)と冷ややかにみている。 メドベージェフ政権は、妥協に応じない日本との領土交渉を事実上、棚上げする姿勢を強めている。2月の日露外相会談ではロシア側が望む北方領土での共同経済活動に関するハイレベル協議で合意したが、直後の外相辞任はロシアに日本政治の不安定さを印象付け、交渉意欲をさらに失わせる可能性が大きい。 【関連記事】 前原外相辞任:米政府内に失望感 両国関係の行方に懸念も 前原外相:リビア制裁決議「国際メッセージだ」 前原外相:北方領土交渉 政権の安定不可欠との認識強調 ロシア:前原外相との再会談拒否 「ビザなし交流」影響も
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