関西国際空港を市域に持つ大阪府泉佐野市の千代松大耕(ひろやす)市長は23日、隣接する泉南市に合併協議を提案したことを明らかにした。両市とも空港税収を生かすのがねらい。泉南市の向井通彦市長も、泉佐野市が財政破綻一歩手前の「早期健全化団体」から脱却することを条件にしているものの、協議に前向きな姿勢を見せている。 千代松市長はこの日市役所で会見を開き、昨年暮れに合併協議を向井市長に提案したことを明らかにし、「合併すれば行政が効率化する。関空の税収効果もさらに期待でき、住民に還元できる」と説明。スケジュールについては「決まっていない」としたが、「なるべく早い段階で協議したい」と述べた。 一方、向井市長は大阪市内で報道陣の取材に応じ、「関空効果が地域に還元されるのであれば大きなメリット。地方分権などの議論もあり、それに堪える規模が必要」などと前向きの姿勢をみせ、今後近隣市町の意向も確認する考えを