明るく真面目で、友人も多い青年の命を奪った容疑者は幼なじみだった。東北公益文科大2年の設楽亮介さん=当時(19)=が刺殺された事件で、同大に通う同学年の男子学生(20)が23日、逮捕された。同じ学区で育ち、大学で再会した2人の間に何があったのか。非情な現実に、関係者の口は一様に重かった。 容疑者の元少年と設楽さんは山形市内の同じ公立小中学校を卒業した同窓生だった。市北西部の学区内でともに育った。中学を卒業後、元少年は私立高、設楽さんは県立高に進学し、大学で再会した。「信じられない」。幼いころの2人を知る周辺住民は元少年の逮捕にショックを隠せない。 「あいつが…」。小中学校で同級生だった大学生の男性(19)は絶句した。元少年とは小学校時に2年間、同じスポーツ少年団に所属した。「ひっそりと遊ぶ感じで、あまり友達はいなかったと思う」。2人が一緒に遊んでいる姿は記憶にない。 スポ少で元少年を