【ソウル時事】韓国外務省報道官は30日、菅義偉官房長官が伊藤博文元首相を暗殺した朝鮮独立運動家、安重根は「犯罪者」との認識を改めて示したことについて、「常識以下の言動であり、嘆かわしい」と非難するコメントを発表した。 菅氏は29日のテレビ番組で、中韓両首脳が23日の会談で、安重根の記念館開設を評価し、連携を確認したことに対し、「日本で言えば犯罪者、テロリストの記念館だ」と不快感を示した。 報道官は「伊藤博文こそ植民地支配と侵略を統括した元凶であり、安重根義士を非難することは(植民地支配と侵略を謝罪した)村山談話を否定することだ」と主張。萩生田光一自民党総裁特別補佐が河野談話の検証に関し「新しい事実が出てくれば新しい談話を発表すればいい」と発言したことなどにも触れ、「安倍内閣の歴史認識がどのようなものなのか反問せざるを得ない」と批判した。