東京都は、子どもの露骨な性行為を描いた漫画などの販売・レンタルを規制する改正青少年健全育成条例の新基準に基づく「不健全図書類」の指定について、12日午後に開かれる都の審議会に諮問する。 指定されれば、書店などは18歳未満が購入・閲覧できないよう、成人コーナーなどに移して販売することが義務付けられる。新基準の適用は、2011年7月に改正条例が施行されてから初めて。 諮問されるのは、出版大手「KADOKAWA」(東京都千代田区)が、今年4月に発行した漫画の単行本「妹ぱらだいす!2」。近親者間の性行為を描写した内容で、一般書店のコミックコーナーに、成人コーナーなどと区別することなく置かれていた。同じタイトルのパソコン用ゲームを漫画化したものだが、ゲーム自体は、メーカー側が18歳未満への販売を禁止している。