将棋の羽生善治棋聖(44)=名人・王位・王座=が28日、東京都内で来日中のチェスの元世界王者、ガルリ・カスパロフさん(51)とチェスで対戦。先手と後手を入れ替えて2局戦い、羽生棋聖が連敗した。羽生棋聖は「実力の差をまざまざと見せつけられました」と完敗の弁。 カスパロフさんは1997年、IBMのコンピューター「ディープブルー」に歴史的敗北を喫したことで知られる。一方の羽生棋聖は、将棋の合間にしばしば趣味のチェスで海外に遠征するなどして腕を磨いており、現在は日本ランキング1位。 この日の対局は持ち時間各25分、ハンデなしで行われた。エキシビションとはいえ、両者とも両ヒジを突いて両手をほほに当てて熟考する真剣さ。チェスの実力はレーティングで評価される。引退して10年になるカスパロフさんは2800超、羽生棋聖は2400、解説の元日本チャンピオン、塩見亮さんによると「400差は絶望的なんですけど