大阪市立桜宮高校で男子生徒(当時17歳)が自殺した問題を巡り、同校の体育系2科の入試中止を要請している橋下徹市長は21日午前、同校を訪れ、全校生徒や教諭らに直接、自らの考えを説明する。入試の是非は、市教委が21日午後に結論を出すが、橋下市長はその前に入試中止の理解を求めるものとみられる。 橋下市長は今月15日、同校で長年にわたり、体罰を容認する風潮があったと指摘。「新入生を受け入れる態勢が整っていない」として、2月に実施予定の体育科(定員80人)とスポーツ健康科学科(同40人)の入試を中止するよう市教委に要請していた。これに対し、同校の保護者や市立中学の校長らは「受験生への影響が大きい」として、入試実施を求める要望書を提出。保護者らは「橋下市長は生徒に直接、説明してほしい」と要望していた。【原田啓之】