国立国会図書館は、去年納本された「亞書」というタイトルのシリーズ本について、「文字を無作為に羅列しただけで納本の対象となる図書には当たらない」として、出版社に78冊を返却し、支払った136万円余りの代償金の返還を求めました。 国内で出版された図書は、国立国会図書館への納本が法律で義務づけられ、その際、定価の半額が代償金として支払われていますが、この本も去年10月までにシリーズの78巻が納本され、このうち42巻分の代償金として、合わせて136万800円が支払われていました。 これについて国立国会図書館は、このシリーズが「ギリシャ文字などを無作為に羅列したもので、納本の対象となる文書や図画には当たらない」と判断したということで、2日、出版社に対し、すべての本を返却し、支払った代償金の返還を求めたということです。 国立国会図書館では、この本を蔵書リストに載せたあと「代償金を目的とした出版なのでは