昨年10月、日本の月探査機「かぐや」などの観測データから、月の地下に巨大な空洞が広がっていることが確認され、大きな話題となった。 地下空洞は隕石や放射線の脅威を防ぎ、大きさも都市が建設できるほど広大なもので、将来の月面基地の建設地として活用できる可能性がある一方、月の表側にあることから、水や電力をどうやって確保するかという問題があった(詳しくは過去記事「月探査機「かぐや」、月に巨大な地下空洞を発見 - さらなる探査に期待膨らむ」を参照していただきたい)。 しかし、その問題を一挙に解決できるかもしれない、大きな発見が成し遂げられた。 米国のSETI研究所(SETI Institute)と火星研究所(Mars Institute)は2018年1月11日、米国航空宇宙局(NASA)の月探査機「ルナ・リコネサンス・オービター」(LRO)の観測データから、月の北極域に縦孔を初めて発見。さらに地下に空