20世紀最大のピアニストが遺した“遺産”~名演誕生の過程が刻まれたセット 20世紀最大のピアニストの一人であるウラディミール・ホロヴィッツ。彼の“伝説”をゆるぎないものにした活動休止明けのリサイタル、「ヒストリック・リターン」の全貌が明らかとなるディスク・セットが登場。 VLADIMIR HOROWITZ ザ・グレイト・カムバック~ホロヴィッツ・アット・カーネギー・ホール1965<完全生産限定盤> Sony Classical(2019) このリサイタルのチケット発売日には1500人ものファンがチケットを求めて並び、バーンスタインをはじめとした多くの巨匠らが顔を揃えた満場の聴衆はスタンディング・オべーションでホロヴィッツを迎えた。そしてホロヴィッツは“復活”どころか“深化”を見せつける演奏を繰り広げたのである。 コンサートのライヴ盤はコロンビア・レコードから1か月後に発売されて空前のベスト
目まいがするのは……<光る波、白い砂。>という書き出しで始まった朝刊のコラムが、海水浴場が<開くべきか、開かざるべきか>シーズン本番を前に悩んでいることを取り上げていた。 僕も海水浴場のある町に住んでいるから事情はわかる。だから、<市町村によって結論>が分かれる悩ましさもわかるし、感染を心配する住民からの声で不開設を決めざるをえなかった自治体の<現実が切ない>という思いにも共感する。 <開こうとも開かずとも煩悶の夏である。>で結ばれていれば、そのまま次のページをめくっただろう。 ところが、である。末尾にもう一文ついていた。 <一方、五輪の準備は粛々と進む。その落差に目まいがする。> 一方? 海水浴場と五輪を並べて? 準備が粛々と進んでいることに? は? 朝から<目まい>がしたのはこっちの方だ。 最近、この手の物言いが多い。プロメディアでも、SNSなどの個人メディアでも、毎日目や耳にするほど
今年、徳島県の私立高校からアメリカの名門スタンフォード大学に合格した松本杏奈さんは、高2の夏に実績ゼロ、英語力も不足した状態から受験勉強を始め、見事海外大学6校の合格をつかみとった。 その道のりにおいては、自らの努力だけでは乗り越えられない壁が次々と立ちはだかり、一つひとつクリアしていかなければならなかったという。従来の価値観や性差による周りの決めつけ、そして地方格差の乗り越え方などについて、話を聞いた。 大人の提示するリスクは大体回避できる ──最初に「海外の大学を受験したい」と言った時の周囲の反応はいかがでしたか? すべての人から反対されましたね。そもそも、私の周囲の大人たちは、「システム上、日本人がアメリカの大学を受験することができる」ということさえ知らなかったんです。いくら私が「できる」と説明しても、「アメリカの大学に行けなかった時はどうするんだ?」とか、「行った後の就職はどうなる
突然ですが『絶対に解けない受験世界史3』を出版します! 著者は稲田義智さんで副題は「悪問・難問・奇問・出題ミス集」です。 シリーズ名は「大学入試問題問題」でそれの第3巻に当たります。 数々の出題ミスを暴露してきた本シリーズ 早慶悪問激減・上智世界史ほぼ撤退・センター試験終了 シリーズ継続すら危ぶまれたが杞憂に! 次から次へと出てきて過去最多ページ数に! 大学入試の問題制作者から、かなり恐れられ続けてきた本シリーズ。 そのおかげもあってか早慶などの有名私立大学では悪問が激減してきています。 また上智などを含め、世界史を課す大学自体が減ってきています。 そしていよいよセンター試験も終了してしまいました。 このままだと世界史から悪問や出題ミスが激減するかと思いきや、そうでもありませんでした。 結果的に560ページという一般的に考えてもかなりの大著に。 ページ数が前巻に比べて34%も増えてしまいま
はてなブログを運営する株式会社はてなは、2021年7月に創業20周年を迎えます。 これを記念して、はてなブログでは2021年7月15日(木)から2021年8月9日(月)まで、「はてなインターネット文学賞」として特別お題キャンペーンを実施します。 ご参加いただいた方の中から合計6名さまに、Amazonギフト券50,000円分ほか豪華賞品をプレゼント! また、はてなブログで人気のブロガーが推薦する「インターネット文学」もご紹介。はてなインターネット文学賞は、はてなブログのほか、カクヨムやはてなブックマークでもそれぞれ参加可能です。 はてな20周年特設サイト はてなインターネット文学賞 インターネットテキスト部門「わたしとインターネット」 日記部門「記憶に残っている、あの日」 賞品 はてなブロガーたちの選ぶ「インターネット文学」4選 劇団雌猫・もぐもぐ(id:haruna26)さん pha(id
こんにちは。ミネムラコーヒーです。はてなスタッフではてなインターネット文学賞の発起人です。発起人とかカッコつけてみましたが、単なる言い出しっぺです。 www.hatena.ne.jp とはいえ、せっかく言い出しっぺなので、ブログ部門の応募にかこつけて、はてなインターネット文学賞に対する補足的な想いを書いておこうと思います。 インターネット文学は現代の説話文学 ぼくは、汝、我が民に非ズのライブを観に行く程度に町田康ファンなので、町田康新訳の宇治拾遺物語は買って手元に置いてあります。うち、「奇怪な鬼に瘤を除去される(こぶとり爺さん)」はWebで読めるので、読むと雰囲気がよくわかるでしょう。 日本霊異記/今昔物語/宇治拾遺物語/発心集 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集08) 河出書房新社Amazon それをパラパラとめくりながら思うのは、これってすごくインターネットっぽい。わかりやすいところで
去る5月1日、大阪で行われた合宿勉強会「集まるのが大事vol.2」(テーマ=反抗)の二日目に登壇し、以下のような内容で90分ほどのトークをした。 「反抗 vs 反抗 」の外へ―性的表現と性差別批判の弁証法― 【概要】 美術に現れる女性の裸体表現は、かつては神話の文脈と宗教の縛りの間にあったが、次第にその制約を離れ、個としての性表現へと変化・多様化してきた。一方フェミニズム批評による美術史の読み直しにより、作品中の男性視点や性規範が指摘されるようにもなった。近年は強い反発と撤去要請が起こるような事案も散見される。 議論を呼んだ主な女性ヌード表現及び批判の文脈を辿り、「反抗 vs 反抗」の隘路から「外」に出る視点について考える。 【内容】 ① 「女を見る」をめぐる男/女の非対称性 ② 西洋美術における女性ヌードの位相 ③ 近代日本の西洋美術、性道徳の受容 ④ 「性差別」という批判の始まり ⑤
はてな20周年を記念して、はてなインターネット文学賞というのが開催されるそうだ。 インターネット文学と言うからには、それは本屋で本を買えば読めるような文学とは全く違うものであってほしい。 本や雑誌では絶対に読めないようなわけのわからないものが読みたい。書籍化や収益化を狙っていそうなブログなどは論外。世間的な評価や金銭的な見返りを求めて書くのではなく、文脈不明のエネルギーのほとばしりが衝動のままにネット上にぶちまけられたような文字列。あとに残って長く読まれることなんて全く考えず、時間が経てば一体何のことを書いているのかもよくわからなくなってしまう、日々ネットに生まれてはすぐに消えていく無数のあぶくのような営み。僕はネットを見るとき、そんな虚無へと捧げる供物のような文章が読みたいといつも思っている。 そうした文章の一つの極北として、次の記事を紹介したい。 tender-mountain.hat
株式会社はてなさんより「インターネット文学」というテーマで記事を一本選んでほしいという依頼を受けまして、この記事を書いております。 はてなインターネット文学賞についてはこちら まえおき 今年ではてなは20周年なのだそうです。 20年前というと2001年。現在では「オールドインターネット」とか呼ばれる時代ですね。テキストサイトが全盛で、おもしろFlashもその萌芽が見えてきたころです。2ch(現5ch)はまだできて数年で、それ以前より存在したあめぞう系やあやしいわーるど系などたくさんの匿名掲示板コミュニティがまだ残っていました。いまこれを書きながら確認のために「教科書には乗らないインターネットの歴史教科書(ばるぼら著・翔泳社)」をめくっていると、10年前に妻に花束を贈ったときのレシートが挟まっていて大変エモかったです。(完全な余談) あまり懐古主義的に昔のことをありがたがるのは好きではないの
私の気持ちは、誰のもの?(熊代亨:精神科医)#もやもやする気持ちへの処方箋|「こころ」のための専門メディア 金子書房 リンク先は、金子書房さんのnote記事に寄稿させていただいた「私の気持ちは誰のもの?」という文章だ。 社会から不適切な感情がどんどんなくなり、怒りや気分の落ち込みや不注意がどんどん治療やマネジメントの対象になっていくとしたら、私たちの気持ちはいったい誰のものなのか──そういった疑問を書き綴ったものだ。 でもって、この文章の終盤で、私は『魔法少女まどか☆マギカ』のキュウべえのセリフを拝借した。 10年ほど前にヒットしたアニメーションで、効率主義の異星人が「僕たちの文明では、感情という現象は稀な精神疾患でしかない」と主人公に言い放つ場面を見たことがあります。当時はその異星人の非-人間性に戦慄しましたが、最近の私には、それが他人事には聞こえません。効率性や生産性の妨げとなる感情や
コロワイドグループの牛角、軽い気持ちで始めた女性半額セールに男性差別やLGBTや品切れが激しく入り乱れる
もう当時の空気を知ってる人も減ったから無理ないけど小山田圭吾の発言は当時の雰囲気からしたら普通のことだよ。 90年代のサブカルって今よりもはるかに非・倫理的でダウナーだったから。 建前だけの優等生をぶっ飛ばせ!って感じで進んでいた。 具体的に言えば「鬼畜系」のことで、とにかく本音主義で露悪的に振る舞うのがかっこいいとされていた。 クスリの使い方を書いた雑誌が何万部も売れて自殺を推奨した本がミリオンセラー。 明らかに統合失調症である人やホームレスの人のプライベートをルポした漫画が「笑えるもの」として流行っていたし、ゴミ置き場のゴミ袋を拾ってきて面白おかしく中身を見せたりしていた。 とにかくあの時代って援助交際やエヴァンゲリオンが流行ってたことからもわかるように、ダウナーで破滅的な空気だったのよ。 後輩いびりや弱者いびりが持ち味の松本人志がスターになったのもこの時代だし、お笑いといえば挙動がお
はてなが「はてなインターネット文学賞」を実施するそうで、あなたがこれぞインターネット文学!と思うものを教えてください、という依頼をもらった。え〜なんだろう。いっぱい思いつく。 いろいろ考えてみたけど、私の中では個人ブログの大きな魅力といえば、愛のこもった熱い語りが読めることだ。だいたいの場合、そのジャンルについてよく知らなくても楽しい。すごい。 というわけで、私の記憶に残る超超大好きなエントリーがこちらの2つ。2014年のジャニーズカウントダウンコンサートを目撃した人による「あの日」の克明な記録です(大げさ)(だけどそれくらい価値がある!) 伝説のカウコン 今回フジテレビでの放送がなかった「Johnnys' Countdown 2014ー2015」で一体何が起こったのか? moarh.hatenablog.jp 【実録ルポ】本当にあったマッチカウントダウン sasagimame.haten
目[mé]が東京都心に浮かばせた巨大な「顔」。プロジェクト「まさゆめ」とは?ビル6〜7階分にも相当する巨大な顔が、東京都心に出現した。様々なプロジェクトで注目を集める現代アートチーム・目[mé]による「まさゆめ」だ。 東京・原宿に突如として出現した巨大な「顔」。これはアートチーム・目[mé]によるプロジェクト「まさゆめ」だ。 「まさゆめ」は、目[mé]のメンバーであるアーティスト・荒神明香が14歳のときにみた、人間の顔が月のように浮かぶという夢から着想されたもの。これを実現すべく、1000名以上の膨大な公募のなかからひとつの「顔」を選定するための「顔収集ワークショップ」を都内各所で15回行い、最終的に荒神がひとつの「顔」を選び、作品化。見る人の視線を「はね返す顔」が選定のキーワードとなったという 《まさゆめ》目[mé], 2019-21, Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャ
JR新宿駅東口の街頭ビジョン「クロス新宿ビジョン」にときどき映る巨大ネコは、7月1日のプレ稼働から登場するなり大人気(関連記事)。ネットの一部では「そもそも、なぜネコなのか? 運営がネコの魅力にやられたのか?」などと推測されていたのですが、公式Twitterがおおむね事実だと認めてしまいました。マジかよ! プレ稼働時のネコさま クロス新宿ビジョンは、縦8.16メートル×横18.96メートルのサイネージを採用。名物の巨大ネコは、その湾曲形状を利用した、立体的に見える錯視映像で、広告の合間に現れては通行人に話しかけるなど、愛くるしい姿を見せています。 サイネージの湾曲形状を生かして奥行き感を強めている 同じ形式の映像は既に海外の街頭ビジョンでも流れていましたが、内容の多くは大波や宇宙といった壮大な風景。そこであえてネコを選んだ背景には、「ネコチャン……」「おっきいネコチャン……ファンタスティッ
小学校5年生から卒業までに1000万円を稼いだ ――いつから株取引を始めたのですか。 はる 小5の時に父に100万円をもらって株式投資をはじめました。小学校卒業までに1000万円は稼ぎましたね。今年4月に「小学生投資家」から「中学生投資家」になったばかりで、今は有名私立中学の1年生です。成績は学年で上位5位以内をキープしています。 コロナの状況次第ですが、高校卒業までにはアメリカに1年間留学をする予定で、将来はUCLA(カリフォルニア大学LA校)かMIT(マサチューセッツ工科大学)に行きたいと思っています。日本なら…まぁ京大か東大ですかね。金融と経営を学ぼうと考えています。 中学生投資家のはるさん 本人提供 小学校では生徒会長も務めた ――学校生活と株取引をどう両立させているのでしょうか。 はる 小学校の時はスマホを使って授業中も頻繁に取引していました。スマホの持ち込みは不可でしたが、教室
筆者は、2000年くらいからTEI (Text Encoding Initiative) ガイドラインの勉強を開始し、デジタルテキストを用いた研究の可能性と課題について、探求と実践を繰り返してきた。デジタル化とは、単にデジタルカメラで撮影してメタデータをつけるだけでなく、全文テキストを作成し、その構造を何らかの方法で機械可読な形で共有することも含んでおり、そのようにすることで、テキストを主に用いるタイプの人文学を大いに振興することができるとともに、テキストを扱う研究の伝統的な営みを未来につなげていくことができる。 一方で、「楽譜」のことは横目に見つつ、いつも気になっていた。音として再現できるようにデジタル化するのは重要だが、それだけでなく、たとえば中世写本において、テキストの内容そのものが重要であるだけでなくそこに含まれる多層的な内容もまた歴史や思想の様々な痕跡の探求に寄与するが故に構造的
表情をトラッキングしてVTuberのような配信ができるツール「Animaze」がアップデート。iPhone版が無料で使えるように、有料プランにオリジナルアバターや背景なども追加 『Animaze』はwebカメラを使用して顔の動きや表情をトラッキングできるツール。同社が手がける『FaceRig』の後継ソフトとなっており、現在は最大90分の収録ができる機能とアバターや背景をインポートできる無料のプランと、無料プランの機能にくわえて60FPSでの配信や背景の透過などが可能になる有料のプランのふたつが用意されている。 本ツールはトラッキングした映像をZoomやTwitch、Discordなどに反映させて使用できるため、誰でも手軽にVTuberのように顔出しせずに配信をしたり動画を作成したりといったことが可能だ。 今回のアップデートでは、有料プランのみで使用可能だったiPhoneでのトラッキングが無
揚羽衣(揚げ物) @agemonop 時代によるネイティブな変化だけじゃなくて、現場での指導方法が変わってるのもありそう。声優と俳優の区別が曖昧だった時代→アニメ声優が専業化されてきた時代→声優がアイドル化した時代、それぞれで発声に係る指導も異なる気がする(想像)。 twitter.com/cicada3301_kig… すきえんてぃあ@書け @cicada3301_kig 歳をとった女性声優が若作りして出す声、独特のダミ声のような老化の特徴もあるんだけど、それ以上に言語の変化として音素の世代差が隠しきれていない。若者はマジでガ行が全然鼻に抜けないし、サ行が過剰に無声化して独特のシャリシャリした響きが入る。年寄り声優にはそれがない。言語が違う。
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