ピーポー音と遮音性救急車が走っているのに、道をゆずらないクルマが増えてきたと問題になっている。私は以前、東京消防庁で密着取材中に消防車両に同乗させていただいたけれど、交差点通過のときは本当に止まってくれなくて冷や冷やしたものである。 欧米のように、もっと大きな音にしたらどうか。 そんな声がある。ただ、東京タワーのそばにある芝消防署(私の取材先)では、周囲の人たちから「うるさい」という声が寄せられており、出動のときだけピーポー音を出さないようにしていた。また、119番通報を受ける指令室には「救急車は、音を消して来てほしい」という要望もある。いやいや、なんのためのピーポー音なのだ。 一刻を争うような事態だから救急車を要請しているはずなのに、これでは走行中の安全性が保ちにくく到着までに時間がかかってしまうではないか。 しかしこのように、すでに音は十分に(うるさいほど)大きい、という意見もあるので