印刷 宇宙航空研究開発機構は13日、職員が業務で使用していたパソコン1台が昨年8月、メールの添付ファイルを開いたことでウイルスに感染し、情報が外部に送信されていたと発表した。 職員は国際宇宙ステーション(ISS)に物資を輸送する無人補給船「こうのとり」などを運用する部門に所属。少なくとも2種類のウイルスに感染し、昨年7月6日から8月17日の間に、外部に情報が送信された。流出した可能性があるのはメールアドレス約千件や「こうのとり」の設計・運用に関わる情報など。米航空宇宙局(NASA)が運営するISSの運用計画文書などを閲覧するパスワードも含まれている。同様のメールは同時期に数人で確認されており、感染時期は三菱重工業などへの一連のサイバー攻撃と重なっていることから、宇宙機構も対象になっていた可能性があるという。情報の悪用を防ぐため、パスワードを変更し、感染したパソコン以外についても調査を行