印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます 9年4カ月間勤めていた職場を最近去ったわたしは、転職というトピックに関してずいぶんと考えた。仕事がどれほど割に合わなくても、月曜日の朝がどれほど憂鬱であっても、退職するという決断は、ことさらその職に就いていた期間が長い場合には容易に下せるものではない。あなたの上司が人食い鬼であっても、昇給ペースが生活費の上昇ペースを下回っていても、あなたのスキルが6年間活かされていなくても、現在の仕事はあなたにとってなじみのあるものとなっているはずだ。 あなたにとってその責任や会社がなじみのあるものとなっていれば、そこは快適な場所でもある。それとは逆に、転職を考えはじめると、自分はもっとやれると頭のどこかでは思いながらも自身の能力に対する疑念に苛まれる