パソコン上で強姦(ごうかん)行為を疑似体験する市販ゲームソフトに国内外から批判が集まっていた問題で、ソフト制作会社約230社でつくる社団法人「コンピュータソフトウェア倫理機構」(東京都)は4日、性暴力を描写したソフトの制作禁止を決めたと発表した。 パソコン上で作動させるゲームや観賞用のソフトは、同機構が自主的に定めた倫理規定に基づいて審査し、販売ルートに乗る仕組みになっている。 倫理規定ではこれまで、「陵辱、輪姦(りんかん)など暴力が加重される表現」は、「婦女子への人権侵害や虐待感を伴う性的犯罪である」としながらも、あくまで十分注意して制作に当たるよう求める「注意事項」にとどまっていた。しかし、2日に開かれた臨時理事会で、明確に禁止と決まった。 同機構は「多方面からの批判を厳粛に受け止めた」とコメントしている。