溺れる寸前まで泳げば絶対に泳げる。 近くの川は天然プール うちは、超がつく田舎であった。(まあ、今も超田舎の部類だが) そのため、遊びといえば、自然の中で遊ぶしかなかったわけだ。 そんな田舎では、原始人になるしかない。 ならざるを得なかったと言ったほうが正しいな。 ワシがおそらく小学生になかったか、ならないかくらいの頃の話。 夏の遊び場は、ワシの家から歩いて5分ほどのところにある川であった。 当時、まだ泳ぎ方を知らなかったワシであったのだが、親父が泳ぎ方を教えてやると言って、その川に連れていかれた。 確か、まだ浮き輪をもって遊んでいたように記憶している。 突然、親父がワシの浮き輪を取り上げ、子供のワシを高々と持ち上げたかと思うと 次の瞬間! ドボーーーン!! とワシを川に放り投げた。 泳ぎ方を知らないワシは、当然アップアップの溺れる寸前。 必死にもがきながら、何とか親父のもとにだどり着く。