いつものそば屋で私はいつものコロッケわかめそばを、ヒカリさんはいつものかけうどんを食べていた。昼時を外して暖簾を目指したのが功を奏したのか店内には客がおらず私たちが店を独占する形になっていた。「4月から法律が変わったから自転車にいっしょに乗れなくなったでしょ」「そうですね。あれ案外守ってる人が多いからおどろきました」これは、4月から道交法が変わって小学生を後部座席に乗せて通行することが禁止になったことを指す会話であった。ヒカリさんは5年生になっているので後部座席に乗ることはほぼなくなっているのだが、小学生なんてのはまだまだ親の後部座席に乗って移動するのは当たり前っちゃ当たり前である。それは座席の耐荷重とか法律の問題以前の現場の感覚として当たり前なのだ。だから今回の道交法っていうのはなかなか無茶苦茶な話やな、という風にも思っていたので、私はこんな法律は現実の道路では無視されるだろう、と踏んで

