富士通は2018年5月15日、組み合わせ最適化問題を高速で解くことに特化した専用コンピュータ「デジタルアニーラ」の商用サービスを開始した。クラウドサービスとして計算能力を提供するほか、専門技術者や関連SEからなる1500人体制で顧客の問題解決を支援する。 富士通は代表的な適用領域として交通、物流、金融、医療、化学などを挙げるが、「あらゆる業務に最適化問題が関わっている」(吉澤尚子 執行役員常務 デジタルサービス部門副部門長)。現在、デジタルアニーラの提供料金はメニュー化されていないが、「技術支援なども含めて月額数十万円から」の料金で顧客にサービスを提供するという。 同社は関連するSIビジネスも含め、今後5年間で累計1000億円を売り上げる計画だ。すでに10社ほどのユーザー企業が先行導入しているという。 既存のデジタル回路技術で組み合わせ最適化問題を解く 多数の都市を1度ずつ訪問する場合の最