最低賃金の大幅な上昇は、労働者の生活を下支えする一方で、人件費がかさむ中小企業にとっては大きな負担となる。経営基盤の弱い中小企業では、人件費が高騰して労働者を雇えない「人手不足倒産」が増えている。今後、中小企業を中心に倒産に追い込まれるケースが急増しないか懸念されている。 最低賃金は近年、大幅に引き上げられてきた。2016年度に全国加重平均で時給823円だった最低賃金は、コロナ禍の20年度を除き、3%を上回る水準で上昇。昨年度は1004円と大台を超えた。 一方で、…
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JR東日本は、交通系ICサービス「Suica(スイカ)」を進化させ、2028年度に各機能を統合した新たなアプリを打ち出す。5月に参入したインターネット銀行「JREバンク」を通じ、ポイント経済圏を拡大させる狙いだ。4月に就任した喜勢陽一社長は毎日新聞のインタビューに応じ、「移動や決済のデバイス(機器)を超え、スイカをJRのビジネスブランドの総称にしたい」と展望を語った。【聞き手・佐久間一輝】 ――10年後(33年度)にITや不動産、流通など「生活ソリューション」事業の売上高と営業利益を2倍にする目標を掲げました。JR東日本の経済圏をどうやって拡大させますか。 ◆何と言っても(1日に)1500万人以上がご利用になる鉄道インフラをはじめ、リアルなお客さまとの接点を持っていることが強みだ。キーワードは(顧客ニーズに即したサービスを提供する)マーケットインの考え方。経営の起点を「鉄道インフラ」から「
東京都知事選(7月7日投開票)に立候補している元参院議員の蓮舫氏(56)は29日、民間事業者が進める明治神宮外苑の再開発について賛否を問う「都民投票」の実施を追加公約に掲げた。神宮外苑で報道陣に明らかにした。 追加公約によると、再開発の賛否を全都民に問う都民投票(住民投票)の実施を条例案として都議会に提案するという。蓮舫氏は「『本当にこのまま開発を進めますか』と都民に聞きたい。民意を背景に、事業者と真摯(しんし)に向き合いたい」と話した。
「イオンシネマシアタス調布」公式サイト(https://www.aeoncinema.com/cinema/chofu/)から シネコン「イオンシネマ」を運営するイオンエンターテイメント株式会社は16日、映画館の利用者に従業員が不適切な対応をしたとして公式サイトで謝罪した。 多くのテレビ番組に出演し、YouTube、講演活動など幅広く活動している車いすインフルエンサー・中嶋涼子さんが15日、自身のX(旧ツイッター)に、イオンシネマで映画を観賞した際の出来事を投稿。これまでは「一人で見に行って映画館の人が手伝ってくれてた」が、この日は観賞後に従業員から「この劇場はご覧の通り段差があって危なくて、お手伝いできるスタッフもそこまで時間があるわけではないので、今後はこの劇場以外で見てもらえるとお互いいい気分でいられると思うのですがいいでしょうか」と言われたという。 中嶋さんは「なんでいきなりダメに
新型コロナウイルス感染症対策として、在宅勤務によるリモートワークが推進されている。この「抵抗勢力」としてやり玉に挙がっているのが、印章(ハンコ)だ。ハンコを押すためだけに出勤しなければならず、リモートワークの阻害要因になっているかのように受け止められている。しかし、これはいわれのないバッシングであり、捺印(なついん)の目的、コスト、文化的側面などを理解していない乱暴な議論だ。私は生産性を上げるためのデジタル化は推進すべきだという立場だが、何でもかんでもデジタル化を進めていこうとする考え方には賛同できない。何がデジタル化に適し、何がアナログのまま残した方がいいのか。メリット、デメリットを考えて進めていく必要がある。 多くの方が誤解しているのではないかと思うが、捺印の本質は本人確認ではない。書いてあることが自分の意思ですとお墨付きを与える「意思の担保」だ。紙の文書で意思の担保を果たすアイテムと
事故機の墜落直前の航跡を再現した事故調査委員会作成の立体模型。事故機は右旋回しながら山腹に2度接触、御巣鷹の尾根(上部中央右寄り)に激突した=1987年撮影 「圧力隔壁の修理ミスから、尾翼が破壊、同時にかじなどを動かす油圧系統が四つとも喪失したことにより迷走飛行の末、墜落した」。30年前の日航ジャンボ機墜落事故の原因を、事故調査報告書はそう記す。尾翼を失った事故機が操縦により生還できる可能性はあったのかは、事故後の大きな焦点となった。この問題を解明するため、機器解析や飛行再現実験に取り組んだ技術者とパイロットが作業の全容を証言する。
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