てっきり松尾潔さんの企画かと思いきや冒頭に短めのエッセイを1本寄せているだけだったが、アルバムに収録されている曲はどれもこれも素晴らしい。昭和の歌謡界を支えた作詞家が阿久悠なら、作曲家は筒美京平である。 こういうトリビュートものは「オリジナルの良さを引き出しつつ自己主張する」匙加減が難しいのだけれど、「筒美京平トリビュート」は元の曲ががっしりしているので歌い手が少々暴れてもビクともしない。山崎まさよしは何を歌っても山崎まさよしになるのだが01「さらば恋人」の60’sなアレンジはなるほど!と膝を打つし05「お世話になりました」のET-KING版は舞台が大阪になっちゃってるけどそれもOK。 「千の風になって」の秋川雅史は歌手としてどうなのか僕には全く評価する能力がないのだが、彼の「飛んでイスタンブール」も珍品で耳から離れない。一方、CKB横山剣は最初から戦うことを放棄して大名曲「また逢う日まで
![筒美京平トリビュート - ラジオ修行日誌(仮)(ラジオプロデューサーのお仕事・改題)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/9fb00a563b6a5af7d3ed7706bee2e8cd768fb253/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimages-fe.ssl-images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51e1Ne3jm9L._SL160_.jpg)