何度目かの香港で撮った写真を見ると、自分で撮った写真なのに、何も伝わってこない。どこにピントが合っているのか良く分からない写真もある。どうしてこのような写真を撮ったのだろう。 アジアを旅する人達は『深夜特急』 の冒頭部のように、早い段階で、香港に行くことが多い。最初に香港に行った時は、中国返還前だったこともあり、英国コロニアルな雰囲気とアジア特有の熱気のバランスに強く惹きつけられた。 同じ感動が味わえるかと、以後何度か行ってみたが、殆どは期待外れに終わった。香港のまとわりつくような湿度とけだるい既視感。感動の再現はなく、物足りなさにつきまとわれることになった。 写真はレパルスベイ。香港中心部から30分程の海辺のリゾート。何もすることがなければ、ベランダというカフェでお茶にするのもいいかも知れない。 何度目かの香港で、レパルスベイに行き、この物足りなさの正体に気づいた。一度この物足りなさの感
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