気象庁は、5日午後6時56分ごろに桜島(鹿児島県)の昭和火口で爆発的噴火が発生し、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)へと引き上げた、と発表した。同庁は今後、火山活動が活発化する恐れがあるとして、昭和火口と南岳山頂火口から約2キロの範囲で、大きな噴石や火砕流に警戒を呼びかけている。風下側は、火山灰や小さな噴石が降る恐れもあるという。 気象庁は、昨年9月の阿蘇山(熊本県)の噴火に次いで2例目となる噴火速報を出した。 昭和火口での爆発的噴火は昨年9月16日以来。今回は、噴煙が火口から高さ約2200メートルまで達した。大きな噴石は火口から1800メートルの範囲(3合目付近)まで弾道を描いて飛散するのが確認された。火山雷(かざんらい)とみられる閃光(せんこう)も見られた。 気象庁の北川貞之・火山課長は会見で「昨年9月以前におきていた噴火と同程度の噴火で、今後、さらに大きな噴火が起き