1991年一橋大学経済学部卒業後、日本経済新聞社に入社し、新聞記者および出版編集者として勤務。2006年から2008年まで南山大学南山宗教文化研究所研究員。その間、京都大学経営管理大学院にて京セラ経営哲学寄附講座の非常勤助教も務める。2008年にPHP研究所に入社。現在は同社PHP理念経営研究センターの首席研究員を務めている。社会学修士(エセックス大学)。宗教学博士(ランカスター大学)。 「どうやったら余裕を持たせる経営ができますか?」稲盛和夫に衝撃を与えた幸之助の言葉 松下幸之助と稲盛和夫さんの出会いは1965年頃、幸之助がダム経営について話した講演会だといわれています。東京オリンピックの翌年で景気が非常に悪く、倒産する会社が多かった時代でした。「ダム経営」とは、自社の資金(設備)に一定の余裕を持たせる経営の在り方で、必要に応じて水の放出量を調整できるダムのように、状況に応じて適宜調整す