韓国の受験競争は世界的に有名だが、台湾も韓国に負けずとも劣らない超学歴偏重社会だ。小学生の頃から当然のように塾通いをし、大人になればカードの申込書類一つ記入するにも学歴を問われる。プロフィールに学歴を入れるのは当たり前だし、ちょっとしたアンケート調査でも、学歴を記入する欄があるほどだ。親が子に付き添って、受験会場に向かう姿は、台湾の真夏の風物詩と言ってもいい。受験は個人にとっても社会にとっても一大事である。 こうした熱狂的な学歴神話は大学の乱立を招き、九州ほどの面積しかない台湾に、今や100以上の大学がひしめき合っている。ところが、気がついてみれば急速な少子高齢化で、一部の大学は存亡の危機に直面しており、台湾の大学教育全体の質の低下も指摘されている。そこで、教育当局と大学は中国人学生を受け入れることで活路を見出そうとしている。 ただ、長年、中国人に門戸を閉ざしてきた台湾の大学にとって、中国
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