自分の凄さに驚く北島「こんなに簡単に出るとは…」 2年ぶりとなる競泳日本選手権の最初のレースだった男子50メートル平泳ぎ予選で、北島康介が北京五輪前の2008年6月に出した自己ベストの27秒65を0秒35も塗り替えた。日本記録も更新し「こんなに簡単に出るとは…。あの時(2年前)がむしゃらにやっていたのは何だったんだろう」と自分でも驚いた様子だった。 飛び込んでから速いピッチで腕をかき、スピードに乗って一気に泳ぎ切った。「レースのことは覚えていないが(ウオーミング)アップの時からずばぬけてスピード感があった」と自賛した。 高速水着が禁止となり、今大会は記録が出にくくなるとみられていたが、そんな予想を吹き飛ばした。レースを見守った日本水連の上野競泳委員長は思わず「よっしゃ」と声を張り上げた。