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神無月も半ばを過ぎた頃、小さな包みが我が家に届いた。差出人欄をあらためると、学生時代にお世話になった今は亡きN先生のお連れ合い、S夫人の端正な筆跡が目に入る。茶色の包み紙をほどくと、はたして中から現れたのは、茨木のり子の『歳月』という詩集であった。 『歳月』は、詩人茨木のり子が最愛の夫・三浦安信への想いを綴った詩集である。 伯母は夫に先立たれた一九七五年五月以降、三十一年の長い歳月の間に四十篇近い詩を書き溜めていたが、それらの詩は自分が生きている間には公表したくなかったようである。 何故生きている間に新しい詩集として出版しないのか以前尋ねたことがあるが、一種のラブレターのようなものなので、ちょっと照れくさいのだという答えであった。 ――p128, 宮崎治「Y」の箱, 『歳月』(2007)花神社 詩人の一周忌に合わせ誕生した遺作集のあとがき―「Y」の箱―を読み、私はこの小さな贈り物の意味を理
「剥ぐ」というのもメタファー。前回のエントリにコメントをいただいた。id:md2tak 2009/12/07 10:51 >まず、当初の「『男はケモノ』だから、女性は自衛をはかるべき」というときの「ケモノ」はメタファーではなく、ほぼ文字通りの意味で(literally)使われている。 これおかしくないですか?男が熊か狼にでも変身するということですか?そうですよ。男が動物に変身するところ見たことないの?たまには外に出た方がいいですよ。つーか、動物園の檻に入ってる熊や狼も、定時で仕事上がったら人間に戻る、動物園の職員ですよ。いまどき小学生でもそれくらい知っている。 冗談はこれくらいにしておくけれども、「男はケモノ」というメタファーの都合のいい使用法が、如実に表れているコメントだと思った。もちろん、男は動物に変身しない。しかし、「『男はケモノ』だから、女性は自衛をはかるべき」というメタファーを使
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=4540.T&ct=z&t=3m&q=c&l=off&z=m&p=&a=&x=on&y=on&bc=%E6%AF%94%E8%BC%83ツムラは、医療用漢方製剤に特化した事業展開を進めているが、11日の事業仕分けでは、漢方薬等の「保険外し」が俎上に上がった。芳井氏は「保険削除されたらツムラは間違いなく倒産する」と危機感を露わにし、「漢方薬と日本の伝統医学が消えてなくなることにもなる」と強調。http://www.yakuji.co.jp/entry17252.htmlツムラは12日に売り込まれた後、下げ止まって、この3ヶ月の下落率は日経平均やTOPIXと同じぐらい。今のところ、市場は漢方薬が保健適用外とされる可能性は低いと予想。いちよし経済研究所 本日(17日)モーニングミーティングメ
ピュリッツァー賞ものの一枚というべきか。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091104-00000043-spn-spo.view-000(朝青龍頭突き!塩攻撃!子供相手に“やりたい放題”(スポニチアネックス) ホント、三分くらい動けなかったよ。あまりにすばらしい。まるで西原理恵子のマンガに出てくる無法者のようだ。ぶうんという感じ。構図が完璧である。塩攻撃というのも気になる。グレート東郷か。 しかしこの子の飛びっぷり。まるで後ろの建物にまで衝突しそうな勢いだ。大丈夫だったのか。なんにしろ幻想を掻きたてるのに充分すぎるスポーツ紙の見本のような一枚。 友人からも「お前は本当に朝青龍が好きだな」といわれるが、まあ好きである。サッカー騒動で精神がまいってしまい、引きこもりになった時期があったが、やってきた主治医というのが包茎手術のプロだったというところで、こ
前に, 本質主義と構築主義 - Danas je lep dan. で書いたことをもうちょっと詳しく。 ゲルナーら構築主義者はネイションは近代の構築物であると論じるが,それに異議を唱えたのがA・D・スミスだ。 彼はその1986年の著書The Ethnic Origin of Nations(巣山靖司,高城和義他訳『ネイションとエスニシティ――歴史社会学的考察』名古屋大学出版会,1999)の中で,ネイションの基盤となる人間集団としてのエトニ(ethnie)を提唱する。 これまでの議論を基礎とすれば,エトニ(エスニックな共同体)は,いまやつぎのように定義される。エトニとは,共通の祖先・歴史・文化をもち,ある特定の領域との結びつきをもち,内部での連帯感をもつ,名前をもった人間集団である,と。私は,このような共同体が,〔……〕歴史のあらゆる時代において,広く分布してきたことを示したい。〔……〕*1
http://d.hatena.ne.jp/rioysd/20091018/p1(まだまだテレビの力はすげえ - 安田理央の恥ずかしいblog) 安田さんのブログで知ったが、今は「餃子の王将」に開店前から行列ができるのだという。すごい人気になっていると聞いてはいたが、ちょっとびっくりではある。正直なところ昔高校生たちがサワーとか普通に飲んで騒いで問題になったこともあり、ブルーカラーや貧乏学生の強い味方というかなんというか、そういうメシ屋だったと思うけれど、ずいぶんと変わったのだなあと。 しかしじつはといえば、私の故郷である山形もちょっとした王将騒動が起きている。 山形市の北隣に位置する天童市の街道沿いといえばロードショップ天国になっているが、そこに王将と名のついた餃子屋が登場。20分〜30分待ちの行列が当たり前の大繁盛となっているのである。 先日、私も友人から「あの王将ができたらしいず、ち
先週土曜日に、NHKで『チャレンジド』(全5回)というドラマをやっていた。富田靖子さんや小池里奈さんが出るというので一応チェックしてみたのだが、「チャレンジド(challenged)」とは英語で障害者を意味する言葉とのこと。 都内の中学で国語を教える「熱血教師」塙啓一郎(佐々木蔵之介)は、「網膜色素変性症」という難病のため、やがて視力を失ってしまう。リハビリセンターで白杖の使い方やパソコン訓練、調理器具の使い方や点字の読み書きなどの生活訓練を受けるが、次に職業訓練という段になって、マッサージ師や鍼灸師の資格をとるよりも、教師の仕事を続けたいという情熱を諦めることができないことに気づく。調べたところ、盲目でありながら教師を続けている「盲目の教師の会」の人々がいることを知り、その会長に話を聞くために会いに行く。会長のアドバイスを得て、都内の各区の教育委員会にかけあってみるが、どこも取り合ってく
SONG | 10:44 | それは突然あらわれ、彼女を連れていった。「私が悪いの」が口癖のようなひとだった。どうして悪くない私をおしえてあげきれなかったのか。すてきな笑顔とやさしさが、かけがえのないプレゼントであったことを伝えきれなかったのか。ただそのことが悔やまれてしかたない。おふくろが、認識能力を失っていることは幸いであった。午前1時半から丑三つまでのあいだ、どのように彷徨し、なにを彼女はみたのか。ことばの深いところの意で、魔が差し、疲れ果て、彼女はひとり旅立った。「バカじゃない」とつぶやく。泣きながら「ごめんね、ひーろ」と声にはならない声をあげる。小さくなっていくすがたをみながら、しょうがないなと笑ってみせる。もういいよ。疲れたろ、ゆっくり休みな。生きていくのは楽ではない。たいへんなことだといったほうがいいんだろう。でも、そのたいへんさを超えて、あなたの笑顔とやさしさは価値あるもの
さて本題に入る前に,当たり前の前提を確認しておきたい(これはいずれエントリにするつもりでもいる)。 「先住民族」は,単に「その土地に先に住んでいた」というだけの人びとではない。 これは先住民族というもの,彼らが抱える諸問題をちょっとでも囓った人間にとっては常識に属することだが,どうも一部のヒトタチがわかってないようなので書く。 ひとまず,Wikipediaにはこうある。先住民族(せんじゅうみんぞく)とは、国土の一定地域を先祖伝来の彼らの領域として暮らし、言語、文化、宗教などで他の民族集団とは異なる独自の特徴を有し、近代国家の成立に際してその主要な構成民族として関与せず、国家から従属を強いられ、又は侵略され、それ故に先住権と自決権を主張する民族集団である。(強調引用者)先住民族 - Wikipedia たとえば,在日朝鮮人を筆頭とする在日外国人に対して,大和民族は先住者としての立場にあるが,
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