<< 前の記事 | トップページ | 次の記事 >> 2007年10月12日 (金)視点・論点 「江戸のデザイン」 たばこと塩の博物館主任学芸員 谷田有史 「夏から秋へ」「秋から冬へ」と、季節の変わり目を前にして、とくに服装品を扱う店では、毎年、新しい柄・デザインの衣服をウィンドウに飾っています。 そして、その中から流行の品が生まれています。 では、江戸時代に流行したデザイン=意匠、それはいったいどのようなものだったのでしょう? 一口に江戸時代といいましても、その歴史は二百六十年以上にも及びますので、当然、デザインについても流行り廃りがありました。 その中には、今でも残っているもの、伝わっているものがあります。 今日は、江戸時代以来、今日(こんにち)も生き続けているデザインを見ながら、流行の背景について、考えて見たいと思います。 歌舞伎芝居や歌舞伎役者が、江戸の人びとに与えた文化的