宮内省内匠寮とフランス人デザイナーの“コラボレーション”で日仏の装飾の粋が集められた旧朝香宮邸を使っている東京都庭園美術館 アール・デコ様式で昭和8年に建てられた旧朝香宮邸を展示スペースとしている東京・白金台の東京都庭園美術館が、「建物や内装を十分に鑑賞したい」という来館者の声に応え、「アール・デコの館」を開催する。売り物であるはずの展示を取っ払うという、いわば逆転の発想。今年12月23〜24日、来年1月12〜14日という5日間限りだが、写真撮影もOK。装飾の極みともいえる様式を堪能することができそうだ。(酒井潤) 旧朝香宮邸は国内に現存する数少ない代表的なアール・デコ建築で、都の有形文化財。基本設計は宮内省内匠寮だが、主要な内装をフランス人の画家でインテリアデザイナーのアンリ・ラパンが手がけたほか、宝飾デザイナーでガラス工芸家のルネ・ラリックがシャンデリア制作などに参画。本場のアール・デ