【「あんた!ケータイ小説ばっかり読んでないで、マンガでも読みなさい!」 - 昆虫亀】でケータイ小説が話題になっていたのでちょっと覚書として。ちなみに、僕はケータイ小説は読んだことがないし、『恋空』も『DeepLove』も読んでませんし、見てもいません。昆虫亀氏がジャンルの特性に関して述べているので、僕はメディアの特性に関してもう少し考えてみたい。 ケータイ小説批判の一つの特徴として、書籍や映画といった別メディアへと移行した際に噴出する、と言う点が挙げられる。もちろん、眼に触れる機会が増えたということもあるが、端的に言うと批判の論旨としては、映画見たら(本読んだら)つまらなかった、だからケータイ小説はつまらないんだ、というもの。つまり内容面が取りざたされ、ケータイ小説が批判的に見られているわけだ。けれども、流通形態の違いが受容にもたらす作用の差異を考慮に入れるのであれば、内容批判とは異なった