綿業会館(めんぎょうかいかん)は大阪府大阪市中央区船場にあるルネサンス風の歴史的建造物。三休橋筋に面して立つ。2003年12月25日に国の重要文化財に指定され、2007年には近代化産業遺産に認定された。 東洋紡績専務取締役・岡常夫の遺族から贈られた100万円と関係業界からの寄付50万円、合わせて150万円(建設資金としては現在(2021年時点)の約10億円に相当[注釈 1])を基に、1931年12月日本綿業倶楽部の施設として建設された。建設にあたって、かつて岡の上司であった渋沢栄一を同倶楽部の名誉顧問に招聘してその助言を得た[6]。 近代の日本を代表する施設として国際会議の場として数多く利用され、1932年3月には 第2代リットン伯爵リットン卿を団長とする国際連盟日華紛争調査委員会メンバー(リットン調査団)が来館するなど、戦前の日本外交の舞台にもなっている。 1945年3月の大阪大空襲で船