【リード】 東日本大震災で被災して不通になっている宮城県のJR気仙沼線で、きょうからBRTと呼ばれるバスの運行が始まりました。地元は鉄道が復旧するまでの、いわば「つなぎ」の交通手段として受け入れたものですが、この気仙沼線をはじめ被害の大きかったJR東日本の3つの路線は、鉄道復旧のメドがまったく立っていません。障害になっているのは莫大な復旧費用で、今夜はその負担の問題を考えます。 (VTR) JR東日本がBRTの暫定運行を始めたのは気仙沼線で運休している50キロ余りの区間です。BRTというのは、「バスによる高速輸送」を意味する英語の頭文字をとったもので、一般には専用道路を走るバス路線のことを指します。 気仙沼線のBRTでは便数は多い区間で鉄道のときの2倍に増え、バスがどこを走っているかわかる新しいシステムも導入されました。線路を舗装した専用道路は今はわずかですが、JRは今後全体の6割ま