JR東日本は28日、東日本大震災の津波被害で今も一部区間の運行を見合わせている太平洋沿岸の在来7路線(八戸、山田、大船渡、気仙沼、石巻、仙石、常磐)のうち、八戸線(八戸-久慈間)について、来年度の春ごろをめどに全線で運転再開させると発表した。ルート変更はせず、現状地で復旧させる。 八戸線は、津波で橋げたが流出したり線路が陥没するなどしており、これまでに八戸-階上間は3月24日に運転を再開。階上-種市間も8月8日から暫定ダイヤで再開予定となっている。 残る種市-久慈間の復旧方針については地元自治体と協議していたが、市街地や集落を移転させないことが決まったため、津波に対する避難経路を整備することを条件に既存ルートで再開させることにした。復旧工事完了までの間は、バスで代替輸送する。