2017年1月22日にこの世を去ったCanのドラマーの偉大な功績を讃える
minus(ー)について語った 本編インタヴュー の中で、会話は曲作りから歌詞の話題へと発展した。 「詞は、オケ作りに比べたら悩む時は悩むけど、楽しんでやっているので生みの苦しみとかはないです。以前、カッコつけて作詞ノートも作ってみたことがあるんですけど、アホくさくなってやめました(笑)」 "音の人"のイメージだが、楽曲制作の中で実は作詞を楽しんでいるという藤井。そんな彼のルーツをさぐるべく、これまで感銘を受けた詞が秀逸な楽曲を選んでもらった。 小田和正『さよなら』 「この曲と、詞と、歌声のすべてがナイスバランスにあるというか。普通に僕が好きな他の海外のヴォーカリストとかと比べると部類が全然違うんですけど、なぜか琴線に触れたんです。"もう終わりだね""君が小さく見える"って、すごい歌詞ですよね。ずっと記憶に残る名曲です」
1938年生まれのヤッキ・リーヴェツァイトの幼少期はいまだに詳述されていない。東ドイツのドレスデン近くの村で生まれ、物心ついたときには彼には父親がいなかった。彼は母親と一緒に敗戦後のドイツを転々とし(それは極めて辛い経験であったはずだという)、一説によれば、カッセルにある祖母のもとを訪ねた頃にロックンロールと出会っている。 しばらくするとリーヴェツァイトは、ケルンでマンフレート・ショーフと出会い、ジャズを受け入れた。アート・ブレイキーとマックス・ローチが最初のヒーローだった。彼の記憶によれば20歳のとき、ミュンヘンのクラブで、実際にその場にいたアート・ブレイキーを前に演奏したこともある。やがて、リーヴェツァイトはスペインのバルセロナで7ヶ月に渡って演奏する機会を得た。1日に2公演というハードな仕事だったそうだが、彼はそこでフラメントを知り、また、ビートルズがブレイク前の時代において、インド
アート・リンゼイがソロ名義では実に13年ぶりとなる新作『Cuidado Madame』を完成させた。DNA時代に通じるノイズギター、The Lounge Lizards譲りのジャズ風味、そして、近年のメインだったブラジル音楽の要素が融合し、非常に実験的でありながら、同時に優れたポップレコードでもある。2016年はMETAFIVEのアルバムが年明けを飾ったが、それにも通じる衝撃度の作品だと言っても大げさではないように思う。 このインタビューはアートが昨年8月に来日し、代官山・晴れたら空に豆まいてを舞台に、青葉市子、山木秀夫、Buffalo Daughter、ジム・オルークと共に5デイズのライブを行った際に収録されたもの。坂本龍一との交流がよく知られ、近年は頻繁に来日も果たしているアートだが、そもそも彼がどのように数多くの日本のミュージシャンと交流を深めていったのかは、あまり語られる機会がなか
クラウトロック、あるいはジャーマン・エレクトロニク・ミュージックの最重要人物の一人であるミヒャエル・ローターが、去る7月末に来日公演をおこなった。 ローターは70年代初頭、結成されて間もないクラフトワークにギタリストとして短期間参加した後、同じくクラフトワークでドラムを叩いていたクラウス・ディンガーと共にノイ!を結成。“ハンマー・ビート”と呼ばれる剛直な8ビートを軸にしたパンキーなサウンドはクラウトロックの一つの象徴的モードとして、後のパンク~ニュー・ウェイヴに絶大な影響を与え、更に90年代以降のクラウトロック再発見/再評価のきっかけにもなった。 ローターはまた、ノイ!での活動と並行してクラスター(ディーター・メビウス&ハンス・ヨアヒム・レデリウス)と共に結成したハルモニアでも活動。ポップでパンクでストレンジでアンビエントなそのエレクトロニク・サウンドは、80年代から今日に至る様々なスタイ
決定時点ではライヴ経験がゼロだったにもかかわらず、7月24日(日)に〈フジロック〉の〈ROOKIE A GO-GO〉へ出演する東京の4人組バンド、South Penguin。Taiko Super KicksやYogee New Wavesとの交流でも知られる彼らが、元・森は生きているの岡田拓郎をプロデューサーに、葛西敏彦をエンジニアに迎えたデビューEP『alaska』をリリースした。東京インディー・シーンきってのアウトサイダーたちが、見よう見まねで描き上げたシティー・ポップのレプリカ。それはオリジナル以上に精巧で、ともすれば見分けがつかない危険性さえあるが、当の本人たちは意に介さず、あわよくばそのイメージを利用してやろう、ついでにオイシイ思いをしてやろう(?)という、怖いぐらいのしたたかさを持ち合わせている。そんなバンドの中心人物であるアカツカ(ヴォーカル/ギター)とプロデューサーの岡田
2014年に行われたローリングストーン誌未発表インタヴューで性、音楽、死について語ったプリンス。(Courtesy of Prince) 2014年の未発表インタヴューでプリンスは、「死は、ある時俺がリアルタイムで話せなくなった時のことだと思う」と話していた。 2014年1月のある午後、プリンスはローリングストーン誌のカバーストーリーのインタヴューに応えていた。しかし、ミネソタ州にある彼の自宅兼スタジオのペイズリー・パークで行われた、このインタヴューは、未発表のままとなっていた。米ローリングストーン誌の次号に掲載予定である、この独占インタヴューの一部を、是非読んでいただきたい。 未発表音源について: 今まで教えたことはなかったんだけど、いつもベストな曲をレコード会社に渡してたわけじゃなくてね。誰も聴いたことがない曲は保管庫にあるんだ。それも一つだけじゃなくて、いくつかある。 ─未発表アルバ
先日、パンクの仕掛人マルコム・マクラーレンとヴィヴィアン・ウエストウッドの息子であるジョセフ(以下ジョー)・コーは、“反逆”の血筋が親から受け継がれていることを証明してみせている。パンクの誕生から40周年を祝う「パンク・ロンドン」のイベント、ギグ、映画上映、トーク、展示会などが開催されていることへの抗議として――ジョー・コーに言わせれば、イベントは女王が支持している――今年11月26日のザ・セックス・ピストルズの“Anarchy in The UK”リリース40周年の日に、総額500万ポンド(約8億円)相当のパンクに関する自身のコレクションを燃やす計画を発表したのだ。『NME』は詳しい情報を得るためロンドンの彼の元を訪ねた。 「なぜ40年が25年や50年、あるいは10年よりも重要なのか、僕には分からないね。どうせ、ただの気まぐれな理由だろ、体制側のお墨付きのね。きっとひと握りの白髪を立てた
と、いうことで先ほど4月20日に1stアルバムのリリースが発表されたD.A.N.の連載が唐突にはじまりました。前回インタヴュー時の雑談にて、「あれ聴いた?」「ああいうの好きだと思うな」という会話に端を発し、だったらOTOTOYで配信中のおもしろ音源を。ディープ・リスナーで好奇心ありありなD.A.N.の3人にぶつけてみようということでスタートしました。毎月、さまざまな音楽を彼らにぶつけて紹介しつつ、D.A.N.の作品の裏に潜む感性をじわりじわりとあぶり出していきましょう。という連載です。そう、ただいろいろ聴いて話すだけ、題して『D.A.N.の新譜放談』。今回は昨年後半にリリースされた作品のなかから、なんとなく「ジャズ」をテーマに選んでぶつけてみました(例外もアリ)。
SIGN OF THE DAY やっぱりガツーンと来るロックが聴きたい! そんな気分にぴったりな7組をご紹介。 今、時代はラウド&エクスペリメンタル! by YOSHIHARU KOBAYASHI September 09, 2015 Facebook Twitter FIND IT AT :Amazon MP3 & CD/iTunes Store 2015年の今、「優れたラウド音楽」と言われたら、どのようなものが思い浮かぶでしょうか? これが案外、難しい。なかなか良い例が出てきづらい。と思うんです。 少し状況を見渡してみましょう。例えば、最近のUSインディには極端にラウドな音楽はほぼ見当たらない。と言っていいですよね。スフィアン・スティーヴンスやセイント・ヴィンセントの最新作然り。勿論、その磁場とは少し離れたところにいるフー・ファイターズなんかは、昨年、アメリカのポップ音楽史を辿った力作
英国に止まない雨が降った朝文:ブレイディみかこ ある雑誌の企画で「いま一番聴いている5曲」という調査に参加することになり、アンケート用紙に記入してメールした後、酒を飲みながらボウイの新譜を聴いていた。 「いま一番聴いている5曲」の中にも、『Blackstar』収録の” 'Tis a Pity She Was a Whore”を入れた。過去と現在の音をカクテルにしてぐいぐいかき混ぜながら、確かに前進していると思える力強さがある。みたいなことをアンケートには書いておいた。 そして新譜を聴きながらわたしは眠った。 が、朝5時に目が覚めてしまった。 まるで天上から誰かが巨大なバケツで水をぶちまけているかのような雨が降っていたからだ。雨の音で目が覚めるというのはそうある話ではない。こんな怒涛のような雨が降り続いたら、うちのような安普請の家は破れるんじゃないかと本気で思った。妙に真っ暗で、異様なほどけ
On Friday, January 8th, the day David Bowie both celebrated his 69th birthday and put out his final studio album ★ (Blackstar), the musician’s official website released a new set of photos. Taken by his longtime photographer Jimmy King, they are believed to be the final images of Bowie. He died on Sunday evening. According to an issued statement, Bowie passed away following an 18-month battle with
シンガーソングライターの豊田道倫がCDデビュー20周年記念アルバムとなる『SHINE ALL AROUND』を2015年12月30日に、曽我部恵一が率いるサニーデイ・サービスがシングル『苺畑でつかまえて』を2016年1月15日に、それぞれリリースする。1990年代より、時にライブで共演を果たすなど長く親交を続けてきたふたりは、互いの表現からどんな刺激を受け、今どんな音楽を生み出そうとするのか。90年代から現在までを振り返りつつ、それぞれの表現論や新作についてまで、たっぷりと語り合ってもらった。 「曽我部くんとは“地方から出てきた感覚”が近い気がしていた」(豊田) ーーおふたりはこの20年間、それぞれ音楽を作り続けるなかで、互いのことをどんな風に意識していましたか。 曽我部:僕が豊田くんをすごいと思ったのは、96年ぐらいにMILK(恵比寿)で一緒にライブをやった時で、それ以来ずっと聴いてきま
オーストラリア人音楽ライターが解説する、灰野敬二を知るための15枚のアルバム
国内屈指のオルタナティヴ・ロック・バンドへと成長したTHE NOVEMBERSの新作『Elegance』がリリースされた。2014年の前作『Rhapsody in beauty』がノイズと混沌をまとった〈美は乱調にあり〉を体現していたのに比べると、この『Elegance』に収められた全6曲は、荒野に咲く一輪の花のよう。その美しく整ったフォルムは、〈優雅〉と呼ぶに相応しいものとなっている。そんな本作では、土屋昌巳がプロデュースを手掛けているのも一大トピック。一風堂のリーダーとして名を馳せた80年代にはUKニューウェイヴ・バンドのジャパンにも参加し、ブランキー・ジェット・シティやGLAYを筆頭にプロデューサーとしても錚々たる実績を誇る土屋は、還暦を超えた現在もKA.F.KAを率いるなど、麗しいルックスを保ちながら活躍している。 今回Mikikiでは、THE NOVEMBERSのフロントマンであ
★◎◆なぜディアンジェロの開演は43分遅れたのか (パート2 of 2) 【The Reason Why D’Angelo’s Show Delayed 43 Minutes (Part 2 of 2 Parts)】 (昨日のブログ) 2015年10月09日(金) なぜディアンジェロの開演は43分遅れたのか (パート1 of 2) http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12081901171.html ~~~ 謝礼。 2015年8月18日、ゼップ東京のディアンジェロ・コンサートのアンコールで使われた40年以上の歴史を持つジミ・ヘンドリックスのギター。その練習のために大幅に遅れた開演。 では、このジミ・ヘンドリックスのギターはどのような過程を経てKさんのもとにやってきたのか。その歴史を辿ってみる。 このジミ・ヘンドリックスのギターは、ジミ本人からミュージ
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