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ブックマーク / tanakahidetomi.hatenablog.com (14)

  • 「中長期のインフレ予想」と日本銀行の政策スタンス - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    「デフレ・スパイラル」の日銀行の公式見解を知りたくて検索してて、半年ほど前の総裁記者会見がひっかかり、思わず長く読んでしまい、暗い気持ちにならざるをえなかった。 http://www.boj.or.jp/type/press/kaiken07/kk0901a.pdf(2009年1月22日)。 この記者会見の内容をみる前に、最近の金融政策についての公式文書http://www.boj.or.jp/type/release/adhoc09/k090715.pdfから一文引用しておこう。 :物価面では、消費者物価の前年比は、当面、下落幅を拡大していくものの、中長期的なインフレ予想が安定的に推移するとの想定のもと、石油製品価格などの影響が薄れていくため、年度後半以降は、下落幅を縮小していくと考えられる。こうした動きが持続すれば、わが国経済は、やや長い目でみれば、物価安定のもとでの持続的成長経路

    「中長期のインフレ予想」と日本銀行の政策スタンス - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
    nuffy
    nuffy 2009/07/23
    現在は足の骨が折れているため歩けないが骨は癒着しつつあり数年放置すれば歩けるようになるだろうから何もしない、的な
  • 鈴木淑夫『日本の経済針路』、民主党の政策のバイブル? - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    民主党の経済政策について論説を書くために購入。利上げ派の家元の書。 さすがに白川日銀行総裁を「孫弟子」というだけあり、日銀行が過去と現在にもっていたすべての「日銀行思想」をフル回転させている。いわく良いデフレとか「強い円」だとか、最近では「輸出構造論」とか。 「〇一〜〇八年の小泉・安部・福田政権の下で、日国民の生活は、超低金利による預貯金の目減り、円安による輸入品の値上がりと海外旅行費用の上昇、〇七〜〇八年の生活物資の値上がりによる実質所得、実質賃金の下落、雇用不安という四重苦を味わってきた。国民生活にとっては、低金利より高金利が有利、円安より円高が有利、インフレよりデフレが有利、雇用の不安より安定が有利である」 さて鈴木氏も「闇雲に金利を引き上げ」ることはしないと注意書きしている。鈴木氏はこういう。 「(1)超低金利を、預貯金が目減りしない正常な水準に引き上げ、(2)名目円レート

    鈴木淑夫『日本の経済針路』、民主党の政策のバイブル? - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
    nuffy
    nuffy 2009/07/22
    そろそろ「こんな経済政策はこれまでは野党だから提案できた。政権政党となれば、実現をめぐって党内の推進、反対両派の対立が過熱しかねない」と言い出してくれれば・・・
  • 書評:姜克實『石橋湛山の戦後 引き継がれゆく小日本主義』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    昨日、触れた僕が戦後の湛山の見かたを変えるきっかけになった。旧ブログで掲載したこともあるけれども再録。 『週刊東洋経済』に掲載されたもの。後の『経済論戦の読み方』(講談社新書)にも再録された。 ーーーーー 優れた歴史書とは、一次資料と研究文献を綿密に解読し、細密画のように人と出来事のかかわりを描写していることを条件としている。同時に優れた歴史書は、現代の課題にこたえる処方箋や基的な視座をも提供していることが多い。書はこのふたつの条件をみたした歴史研究の見事な典型である。 戦前は『東洋経済新報』を中心とした幅広い言論活動を行い、戦後は大蔵大臣を経て総理大臣に就任した石橋湛山の、主に戦後の活動に焦点をあてている。敗戦直後における日再建ビジョンの提起、大蔵大臣としての「人間中心」的な経済政策の主張、公職追放からの復権、そして総理になるまでの政治的・社会的活動を、丹念にフォローしていて、明

    書評:姜克實『石橋湛山の戦後 引き継がれゆく小日本主義』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
    nuffy
    nuffy 2009/05/07
    『石橋は、人間性を最も破損させるのは失業であると考えており』
  • 門倉貴史『貧困ビジネス』

    貧困ビジネス」論者には、僕は疑いをいつも抱いている。例えば「ネットカフェ難民」が利用するネットカフェ、コインロッカー、コインランドリー、ファーストフード、携帯サービス、100円ショップなどが「ネットカフェ難民」を貧困に滞留させる役割をしている元凶として糾弾する人たちがいる。彼らの議論の前提では、そもそもこれらの「貧困ビジネス」を利用している人たちが自由選択でサービスを享受しているか疑わしいと考えているようだ。 さて門倉さんの「貧困ビジネス」論は、上記のような疑わしい「貧困ビジネス」論とは一線を画すように工夫されている。なによりも門倉さんの長年にわたって蓄積された非合法ビジネスについての実証的考察が、書を有益なものにしているといえるだろう。書では「貧困ビジネス」を合法的ビジネス(100円ショップなど前記したもの)、グレーゾーン(一部の「ゼロゼロ物件」、日雇い派遣労働者など)、非合法(ヤ

    門倉貴史『貧困ビジネス』
    nuffy
    nuffy 2009/02/25
    トンデモの見本市やー/はてぶの関連エントリ・・・
  • 日本銀行はいつまで場当たり的な政策を続けるのか? - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    日銀、社債1兆円買い入れ/政策金利据え置き http://news.shikoku-np.co.jp/national/main/200902/20090219000260.htm 金利の引き下げをしないことで短期金利のあり方が歪んでいるのはさておき、今回注目したいのは以下のところ。 社債の買い取りは、9月末までの時限措置とする。発行企業が倒産すれば損失が生じるため、残存期間1年以内で格付けが「シングルA相当以上」の社債に限定する。 社債などを担保に低利で金融機関に資金供給する公開市場操作「企業金融支援特別オペ」と、CPの買い入れは、いずれも9月末まで延長する。4月末としていたドル資金供給も10月末まで続ける。 ドルの資金供給もどんどん延長し、たぶん社債、CP買取を含めて、またもやそのときそのときの情勢次第で先送りないし、打ち切りをするでしょう。こんないいかげんなコミットの仕方をしていては

    日本銀行はいつまで場当たり的な政策を続けるのか? - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
  • デフレとリフレと再分配 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20090115 finalventさんの疑問に簡単に答えるコーナーです。 深刻な不況に、積極的なマクロ経済政策(もちろん政府や中央銀行がお金をいじる=金融緩和政策や財政政策のこと)が納得できない、理解できない、支持できない、という人を無理に説得する意欲が、特にネットではわかない。それはコトバはきつくなるが、僕には単なる「知識が不足している」か「理解が足らない」かであるし、別にそれを解消できないのは経済学者の責任でも、もちろんリフレ派の責任でもないからだ。学生であれば指導するが(それでメシをたべているので)無料のディナーは用意するにも限界がある。 つまりは、ご人たちの問題でしかない。finalventさんが1日でも早くちゃんとした理解に到達されることを応援したいと思うが、心で応援しているだけにしたい 笑。 端的にいって屋に

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    nuffy
    nuffy 2009/01/16
    折り合いが悪いのは左派と、じゃなくて運動家と、じゃないかな
  • 狂人たちの祝宴 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    万年危機論者たちの祝宴という文章を講談社の新書の中に書いたことがありましたが、政府税調の増税を政府にせまる、みたいな提言をみると、この深刻な不況がこの先いまのままでは確実に到来しようという時期に、いったい何をこの政府税調の面々は考えているのか。当に正気を疑います。世界のどこにあるのだろうか。自国とそして世界が深刻な不況を迎えようとしているときに、増税に力瘤をいれる国が……。 『さらば財務省』にも少しだけ書かれていますが、この際、政府税調は廃止した方が国民のためでしょう。あまりにも財務省の走狗で酷すぎる http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081128-00000133-jij-pol 中期プランもなにもいま目前の危機を回避しないではただの画でしょう(税収減などが深刻化する。もちろん税収減以上に増税対応するとこの狂人たちは考えるかもしれないが、それ自体

    狂人たちの祝宴 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
    nuffy
    nuffy 2008/12/01
    何故かテレビなんかだと凄い正義の味方と言うか公正な存在的に報道されてるのが気になる・・・
  • 「使命」違います - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    :現在だって、熱現象の科学(熱・統計力学)は完成してなくて、物理学者が地道な解明努力を積み重ねてるわけだから、マクロ経済学においてだって、そうするのが、ぼくや田中さんの使命なんじゃないの?: http://d.hatena.ne.jp/hiroyukikojima/20080816 残念ですけど、それ僕の日の停滞問題についての「使命」じゃありません。大文字で強調されても困ります。 目前で苦しむ人を小島さんの立場では救うことができずむしろ見殺しにする態度に直結している、と研究会かどこかで指摘したように思います。これ山形さんが指摘したことがあったかと思いますが、小島さんが「世界の一回性を軽視する」傾向が強いからでしょう。 僕の考える「使命」としてのマクロ経済学は「プラクティカル」なものでした。どう「プラクティカル」かは、野口旭さんとの共著『構造改革論の誤解』や安達誠司さんとの共著『平成大停滞

    「使命」違います - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
    nuffy
    nuffy 2008/08/18
    目の前の火事に水なり薬品ぶっかかろ!じゃなくて延焼のメカニズムを研究してる場合か、とか。鎮火した後だと重要だろうけど。
  • 安達誠司「バーナンキ議長は原油高騰でも利上げするつもりはない」(『エコノミスト』臨時増刊号) - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    サブプライム危機、原油高騰、インフレ期待懸念、といったまさに「現代の複雑怪奇な経済状況」を、バーナンキFRB議長の学者としての業績と現在のFRBの政策を関連してとらえ、さらに今後のFRBの政策動向と世界経済の行方を考察する、安達さんらしい明晰な論説である。広く読まれることをすすめたい。 バーナンキらの論文「体系的な金融政策と石油ショックの影響について」を紹介し、「石油ショックは国内の消費者の購買力が産油国に移転することに他ならないから、景気を維持するためには、失われた購買力を何らかの手段で補填する必要があり、このような局面でさらに購買力を削減する金融引締めは逆効果」、そしてこの見解をバーナンキ議長は維持しているならば、現状で金融引締めに転じる可能性は少ないと安達さんは見ています。 このバーナンキの見解、そして安達さんの見通し、については僕は異論は何もありません。このブログの過去エントリーで

    安達誠司「バーナンキ議長は原油高騰でも利上げするつもりはない」(『エコノミスト』臨時増刊号) - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
    nuffy
    nuffy 2008/08/01
    分かりやすいFRBの理屈と、酷い某国中央銀行の屁理屈・・・
  • ECB利上げ。日本はどう対応すべきか? - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    ECBが予想通りに利上げを行った。総合インフレ率や(非加工品、エネルギー関連を抜かした)コアCPIの最近の上昇基調、さらに消費者・企業の今後1年間における物価上昇予測の増加をみての判断ではないか、と解説されている。またしばしば解説で利用されている理屈は、料品や原油価格の高騰が、人々のインフレ期待を高め、それが総合インフレ率だけではなく、(料、エネルギーを抜かした)コアCPIまでも上昇させることにつながるのではないか、という説明である。もっとも多くの解説はどんな物価指数をみて記事を書いているか判然としているわけではなく、曖昧に「インフレ」や「インフレ懸念」などの言葉で代用しているだけであり、正直、私もそれらの解説の書き手がどんな指数を念頭に置いているのかわからないケースがほとんどである。そのような区別などそれらの解説記事では枝葉末節なのかもしれない(もちろんそんなことはないが)。 とこ

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    nuffy
    nuffy 2008/07/04
    ちゃんと咀嚼出来る様にしたい
  • アルファブロガーの経済学の準備メモ - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    「アルファブロガーの経済学」というのは検討材料としてどうかな? と春めいた陽気に誘われて頭ゆんゆん状態になったのでしょうか、検索して知ったんだけどメリケン国家ではそもそも「アルファブロガー」という範疇が成立してないか無視されてて、日みたいに毎年賞で騒いで、そこで選ばれた人たちのブログの記事や読書感想文が制度的な感じで自動的に配信されてくような感じにはなってないんだ。へ〜。違ったらごめん。 しかしこのhttp://alphabloggers.com/nominee_2007/entertainment/anond.html のアルファブロガーの人たちで、経済問題に関してはそれを主話題にしているかいなかにかかわらず書いたものみるかぎり、finalventさんところと切込隊長*1以外のところは思わず「逝ってくれ」といいたくなる人たちが勢ぞろいしているのは気のせいだろうか? もしそれが春の陽気で

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    nuffy
    nuffy 2008/03/17
    基本的にミクロの成功者が自分の成功体験を下にマクロな現象に憤慨したり馬鹿にしてるパターンが目立つ気がする。
  • Economics Lovers Live 福井総裁会見より

    : 「しかし、金融政策の適切性を確保するために大切なことは、目先の状況だけで判断するということではなく、あくまでフォワードルッキング、先々まで経済・物価のパスをきちんと見通して確信を持って政策の判断を行うということだ。この点で申し上げれば、今日の中間評価では、昨年10月に示した見通しに比べて経済は、足元、幾分下振れている、消費者物価は幾分上振れているということだが、来年度に向けては経済・物価ともに見通しにおおむね沿ったものになるとの判断だった。従って、最もがい然性の高い見通しとしては、日経済は物価安定の下で緩やかな拡大を続けるというもので、こうした情勢判断の下では、先行きの金融政策運営の基的な考え方はこれまでと変わりはないということだ」:(yahooニュースから引用) すでに何度か指摘し、最近も丁寧に書いたが、その経済・物価見通し自体が二度も下方修正されているので、その目標を下げた見通

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    nuffy
    nuffy 2008/01/22
    日銀理論
  • 独法改革から見えるもの - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    昔のエントリーなどから再構成した短文。 独法改革から見えるもの 独立行政法人改革は大した成果をあげずに終わってしまいそうである。官僚たちの抵抗力はたいしたものだと妙に感心してしまう。 評論家の山形浩生は、日の官僚は総じて優秀であり、弊害はあるが天下りのよい面を維持するか、そうでなければお金を掛けるなど優秀な人材を集めるかしなくてはいけない、と述べていた。この山形の主張に対して、若田部昌澄(早稲田大学教授)が反論を行った。最近の国家公務員Ⅰ種などの官僚人気の低迷は、一生勤めるか辞めるかといった公務員の流動性の欠如が官僚の魅力を減じているからである。だから民間との流動性を高めることが公務員の質を高めることになるだろう。山形のように人材の流出の心配よりもむしろ民間との流出入を心配すべきである。さらに天下りの社会的コストが大きすぎる。独立行政法人に天下りすることで、組織が非効率的になっているので

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    nuffy
    nuffy 2008/01/10
    財務省
  • アメリカからみたら日本の物価ってインチキすぎ

    というのが趣旨にしか読めない論文です。知人が今朝方メールで教えてくれた論説です。いま猛烈に眠いのでリンク先だけご紹介。 http://digitalcommons.libraries.columbia.edu/japan_wps/247/ (追記) 正確にいえば、問題あるCPIを前提にして金融政策やってる日銀っておかしすぎ! というのが来の意図だと思います。以下は、finalventさん、Baatarismさんからのリクエストも頂きましたので、要点を書いてみます。 消費者物価指数(CPI)は、ある基準時点を100としたとき、比較時点で消費者が買う財・サービスの価格がどの水準にあるかを示す指標。類似の概念にはGDPデフレータや企業物価指数などがあります。 このCPIには「上方バイアス」が恒常的に存在していることが知られています(直感的ないいかただとインフレ気味に出るということ)。しかし日銀

    nuffy
    nuffy 2007/08/01
    厨銀討ツベシ
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