東京商工リサーチによると、海外の格安航空券を中心に扱う旅行代理店のR−A−J(東京都葛飾区)が営業を停止し、破産申請の準備に入った。代金を支払ったが航空券が手元に届いていない顧客が、800〜900人程度いるとみられており、代金の弁済が受けられない被害が出る可能性もあるという。 東京商工リサーチの調べでは、営業所を台東区東上野に設け、個人渡航や業務渡航者向けに世界各地への航空券の手配を中心とした業務を行っていた。顧客から航空券の注文と代金を受け取り、旅行に出発する約1週間前に航空券を送付していたという。 事務所を閉鎖する直前までネット販売を含めた営業を行っており、旅行業者に関する相談窓口である全国旅行業協会には、「航空券が届かない」などの問い合わせが、100件以上きているもよう。 同協会は、総額1100万円を上限に弁済するが、被害はその範囲で収まらない可能性が高い。 同社は、取扱高も